テオドール・シャセリオー「カバリュス嬢の肖像」1848年 カンペール美術館 Collection du mus é e des beaux -arts de Quimper

《上野》シャセリオー展 異国情緒ただようロマン主義の異才


 19世紀前半のフランスで活躍した画家、テオドール・シャセリオー。同時代のドミニク・アングルやウジェーヌ・ドラクロワといった巨匠に隠れ、日本ではほとんど知られていない。この才気あふれるロマン主義絵画の異才を紹介する初の本格的な展覧会が、東京の国立西洋美術館で開かれている。

 シャセリオーの代表作で本展の目玉となっているのが「カバリュス嬢の肖像」だ。白いドレスと頭には古風な花飾り、手には薄紫の花束。憂いがある顔は思慮深く知的で気品が漂う。どこか謎めき、内面さえも表現しているようだ。モデルは有名医師を父に持ち、当時のパリで最も美しい女性の一人に数えられていた。

テオドール・シャセリオー「雌馬を見せるアラブの商人」1853年 ルーヴル美術館(リール美術館に寄託)Photo©RMN-Grand Palais /Jacques Quecq d'Henripret/distributed by AMF


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