左上から、デザートの盛り合わせ、タコのカルパッチョ、パスタのスパダーラ

《半蔵門》イタリアのおばあさんの味が原点! 「エリオ ロカンダ イタリアーナ」

グルメ

 子供の頃に味わった家庭の味は、一生忘れられないもの。イタリア人のエリオ・オルサーラさんにとって、“故郷の味・家庭の味”は、イタリア南部カラブリア州でロカンダ(宿付きのレストラン)を営んでいた料理上手なおばあさんの味です。

 エリオさんが、1996年に東京・麹町にオープンしたイタリアンレストラン「エリオ ロカンダ イタリアーナ」は、そんな我が家の味を原点に、カラブリア州の料理やイタリアの伝統料理を中心に提供しているレストランです。

そのこだわりは、料理の味を日本風にせずに、本場の味で作り続けること。そして、レストランを訪れる人を、「おかえりなさい」と言って迎えられるよう、誰でもリラックスして過ごしてもらえる雰囲気を大切にしています。

 食材は、主に北海道や九州などのものを使い、チーズの一部は北海道の自社工場で生産。スパイスやオリーブオイル、ワインはイタリアから取り寄せています。

 お勧め料理の一部を紹介すると・・・。

 メカジキを使ったスペシャルパスタ「スパダーラ」はいかがでしょう。手打ちのパスタ(キタッラ)は、表面にギザギザが入っていて、歯ごたえがあり絶品です。

ソースの甘味とかすかな苦みは、ナスとトマトソースに、カラブリア特産で漢方薬や甘味料に使われるリコリッシュという甘草からできたものを合わせて使っているため。メカジキとナスはソースとの相性がよく、さっぱりとしたおいしさです。

メカジキを使ったパスタ「スパダーラ」


 カラブリア州では、メカジキはとても親しまれている魚で、パスタ以外にも、炭火焼きや、フライ、シチュー、具材を詰めたロール巻きなどさまざまな料理に使われるそうです。

 デザートは、カンノーロと、リコリッシュのムース、フランボワーズの盛り合わせ。カンノーロは、ワインを小麦粉に練り込んで伸ばした生地をカリっと揚げ、ロール状にしたものに生クリームとリコッタチーズを合わせたクリームを巻き込んでいます。ムースは、リコリッシュの苦みがほどよく、大人向けです。

 あるスタッフは「リラックスして食べてもらえるサービスを心がけています。お客様によって、にんにくを抜くなど臨機応変に対応することもできます。リピーターも多く、小学生の頃訪れたお客様が、大学生になって友人と来られることもあります」と話してくれました。大使館関係者の利用も多いようです。

陽気なスタッフはイケメンぞろい


 重い木の扉を開けると、店内は、まるでItalia! 陽気なスタッフがつくり、サービスしてくれるイタリア伝統の味を、ぜひ試してください。

重い木の扉を開けると、そこはイタリアの雰囲気!


エリオ ロカンダ イタリアーナ

所在地:千代田区麹町2-5-2

営業時間:ランチ 午前11時45分~午後2時15分/ディナー 午後5時45分~午後10時15分

定休日:日曜日

http://www.elio.co.jp/restaurant/


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