テロで夫と愛息を失った妻を駆り立てたものは…

映画「女は二度決断する」 ダイアン・クルーガー、遺族の思い胸に刻んで


 30代で世界三大映画祭の主要各賞を手にしたトルコ系ドイツ人、ファティ・アキン監督(44)の新作「女は二度決断する」が14日から東京・新宿武蔵野館などで公開される。ある日突然、テロで大切な家族を失ったら…。つらい過去を背負って生きる妻を熱演したダイアン・クルーガー(41)は「家族への思いと自分の生き方が試される作品だ」と語った。(高橋天地)

 脚本も手がけたアキン監督は、テロが遺族に残す癒やしがたい爪痕を描いたばかりか、事件をトルコ人の犯罪組織同士のつばぜり合い-と位置づけ、見当違いの捜査を展開するドイツ警察当局に巣くう、人種差別意識をも浮き彫りにする。

 「脚本の内容が私には重すぎて、遠い世界のようでもあり、カティヤを演じる自信が持てなかった。ましてや私には実生活で子供もいないし…」

 悩んだ結果、「テロで家族を失った遺族が集う互助組織を訪ね、彼らの体験談に耳を傾けるしかない」との思いを強め、即座に実行に移した。

「役作りに半年かけ、遺族の思いを自分の内面に吸収していった」と語る(酒巻俊介撮影)


http://www.sankei.com/entertainments/news/180413/e...






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