街はクリスマスムード真っ盛り。少し気の早い話に思われるかもしれませんが、チョコレートLOVERには見逃せない毎年恒例のイベント「サロン・デュ・ショコラ2020」の最新情報をお届けします。今回は、来年１月27日(月)から２月２日（日）まで新宿NSビルで開催。第18回目となる今回のテーマは〝出会い〟です。先日都内で開かれた、出展を予定しているブランドやチョコレートのメディア向け展示会の様子をリポートします。今年はどのようなチョコレートと出会えるのでしょうか。
今年のテーマ「出会い」は、個性的なチョコレートを作り上げるカカオやさまざまな素材、人、そしてアイデアなどとの出会いを意味しています。毎年人気の限定セレクションボックスも、テーマにちなんで３種類登場します。もっとも大きな16粒入りボックス「Recontre ～出会い～」は、「素材」との出会いにフォーカスした１箱。オリーブオイルを使用したボンボンで有名な「Frederic HAWECKER（フレデリック・アヴェッカー）」の、干し草の香りが楽しめるボンボンなどシェフの個性が楽しめる内容になっています。他に、「人」との出会いにフォーカスした「Hommage ～オマージュ～」(12粒入り)、一番小さな「Harmonie～一粒の中での出会い～」は、出会いそのものにフォーカスした８粒入りで、素材と素材との新たな組み合わせへのシェフたちの挑戦が楽しめます。
今年の出展ブランドは112を予定しており、そのうち20ブランドが初登場です。初登場ブランドのうちの注目ブランドを紹介します。まず昨年５月にパリ郊外にオープンしたブティックが人気のヤン・ブリス氏の「TOURBILLON BY YANN BRYS（トゥルビヨン バイ ヤン・ブリス）」。スティックの先にメレンゲやサブレ、チョコソースでコーティングしたクリームなどを載せ、一口でケーキのような満足感が味わえる「シュセット」などを販売する予定です。トゥルビヨンは「渦巻き」という意味で、シュセットにも渦巻きデザインが取り入れられており、三角帽子をかぶった妖精のような見た目がとってもキュートです。
続いて、「TADASHI NAKAMURA PARIS（タダシ ナカムラ パリ）」。故ジョエル・ロブション氏の愛弟子の一人で、東京や香港、パリのさまざまなプロジェクトのパティスリー部門の総指揮を執り、「Dassai Joël Robushon（獺祭ジョエル・ロブション）」のシェフパティシエも務めている中村忠史さんのプライベートブランドです。中村さんの作品は今年、パリの権威あるレストランガイド「Le Guide Lebay（ルベイ）」に最優秀デザートに選ばれており、実力も折り紙付きです。獺祭（だっさい）を使った酒麹香るボンボンショコラやオランジェットを出品予定です。
「タダシナカムラパリ」のショコラアソート
1925年創業のパラスホテルが手がける「Le Bristol Paris」（ル ブリストル パリ）も見逃せません。見た目はベーシックながらも、フレッシュなショウガを使ったガナッシュなどホテルらしいアソートを楽しめます。オランダ出身で、シェフのコンサルタントとして世界中で活動するフランク・ハースヌートと、同じくオランダ出身でオランダ王室の特注チョコレートなどを手がけるトム・ファンデンフェーンとのコラボも気になります。レッドキャベツのガナッシュなど、ひとひねりした味のチョコレートアソートを予定しています。
今年のパリのトレンドはシリアル。「Karamel Paris（キャラメル・パリ）」のカボチャの種やひまわりの種をたっぷり使ったヌガティーンはぜひ押さえておきたいですね。毎年人気の「Patrick ROGER（パトリック・ロジェ）」や「Philippe BEL（フィリップ・ベル）」、「BERNACHON（ベルナシオン）」、「Francois GIMENEZ（フランソワ・ジメネーズ）」らの美しいチョコレートも楽しみです。
また、会場では今回、Quentin BAILLY（カンタン・バイィ）のチョコレートケーキなどトップショコラティエによるスイーツも登場する予定です。
ぜひ会場で、あなただけのお気に入りとの「出会い」を探してくださいね。
【サロン・デュ・ショコラ2020～パリ発、チョコレートの祭典～】
期間：2020年１月27日(月)～２月２日（日）
会場：新宿NSビル地階 新宿区西新宿2丁目4番1号
時間：10：00～20：00
入場料：600円(税込)
※入場チケット(オンラインもしくは店頭販売)の事前購入が必要
※１月11日(土)11：00～オンライン、12日(日)10：00～店頭販売開始
