ゴードン・マッタ=クラーク Photo: Cosmos Andrew Sarchiapone

《竹橋》夭折の芸術家ゴードン・マッタ=クラーク アジア初の回顧展


 1970年代のニューヨークを中心として建築やグラフィティ、レストラン経営など多くの分野で活躍した米国人芸術家ゴードン・マッタ=クラーク(1943~78)。建物を切断する「ビルディング・カット」など斬新な作品がいまも注目を集める芸術家のアジア初の回顧展が6月19日(火)から東京国立近代美術館で開かれます。35歳で夭折し、約10年の活動期間に残した軌跡を彫刻や映像、写真、ドローイングなど約200点でたどります。

 マッタ=クラークは画家の両親の家庭に生まれ、米コーネル大で建築、仏ソルボンヌ大で文学を学びました。60年代末から食べ物や料理をテーマにしたインスタレーションを手がけ、グラフィティ、レストラン経営など活動範囲を広げていきます。

 代表作がビルディング・カットシリーズといわれる「スプリッティング」です。建物を文字通り切断することで、見慣れた日常から新たな空間や時間を生み出します。

《スプリッティング》1974 年 ゴードン・マッタ=クラーク財団&デイヴィッド・ツヴィルナー(ニューヨーク)蔵

 今回の展示では、「住まい」「ストリート」「市場」などマッタ=クラークにとって重要な5つの〝場所〟を切り口に作品を紹介。最大規模の立体作品『スプリッティング:四つの角』(サンフランシスコ近代美術館蔵)などを日本初公開します。

 ゴードン・マッタ=クラーク展

 開催場所:東京国立近代美術館(千代田区北の丸公園3-1)

 開催日時:6月19日(火)~9月17日(月)の10:00~17:00(金・土は21:00まで) 

 休館日:7月16 日と9月17日を除く月曜と、 7月17日(火)

 観覧料:1200円、大学生800円、高校生以下無料



LATEST POSTS