「株価が下がって眠れない」とか、「ニュースを見て不安になる」とか。豊かな人生のために投資を始めたのに、心がすり減っていく——。もしかするとそれ、自分に合っていない投資をしているサインかもしれません。
《今回の相談者は》
美咲さん(仮名)
40歳・独身・広告代理店勤務
都心から30分圏内の集合住宅で、パートナーと猫1匹と暮らしている。ワイン好きが高じて、1年前にソムリエ検定資格を取得。
illustration=MARIKO KUMAKI
なんとなく始めた投資、ハラハラしないためには!?
美咲:最近、会社の同僚たちに勧められて投資を始めたんですが……これでいいのかなって不安が消えなくて。
FP:よくわかります。投資は「長期・積立・分散」が大事だと言われますけど、それでは不安は消えないですよね。
美咲:とりあえず人気の株式ファンドを買ってみたんですが、値動きが大きいのでハラハラしちゃって。
FP:なるほど。実は、そういう「なんとなく始めちゃった」投資が、いちばん不安になりやすいんです。
美咲:じゃあ、どうすればハラハラしない投資ができるんですか?
FP:まず大切なのは、「投資の目的」を考えることです。「いつ・何のために・どれくらい必要なのか」を明確にして、それに合ったものに投資していれば、一時的に暴落してもそこまでハラハラしなくて済みます。
美咲:目的ですか。「老後に備えて」とは思いつつ、ぼんやりしています。
FP:そうですね。「老後資金」といっても、生活費なのか、住宅ローン完済資金なのか、老後にゆっくり旅行に行く費用なのか。それによって投資のかたちも変わります。
美咲:私、南仏の港町で暮らしたいって夢があるんです。朝は市場で野菜を買って、夕方はワインを飲んで……。
FP:素敵ですね!そういう〝妄想〟こそ大切なんです。イメージが明確になれば、投資の計画も立てやすくなります。
美咲:せっかく行くなら、元気なうちに。60歳前後には旅に出たいです。
FP:それなら、まずはその目的や運用できる期間に合わせて投資対象を選んで、その後は旅に出る時期が近づいてきたらより安定的な投資対象へとシフトしていく、といった計画も立てられます。
美咲:これまで「損しない方法」ばかり探してましたが、「自分の人生」をベースに考えていいんですね。
FP:その通りです。「気持ちのいい投資」こそ、自分に合った投資です。怖いと感じたら、それはゴールがまだ見えていないサインかもしれません。そこから一緒に考えていきましょう!
FP Office ファイナンシャルプランナー
岩倉由記子さん
信託銀行の関連会社に勤め、その後は新規銀行業の立ち上げに従事。のち、電鉄系企業にて住宅購入者へのライフプラン作成や新入社員へのセミナー講師として活動。現在は、1人でも多くの幸せな人生に貢献したいという思いから、FP OfficeのFPとして活躍中。
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