「ビアトリクス・ポターTM生誕150周年 ピーターラビットTM展」が、渋谷区道玄坂2丁目のBunkamura ザ・ミュージアムで開催されています。この展覧会では、「ピーターラビット」シリーズなどで知られる英絵本作家 ビアトリクス・ポターの描いた絵本の原画やスケッチ、彼女の愛用品など、ほとんど日本初公開の200点以上が、3つの章に分けて展示されています。
第1章のテーマは「ピーターラビットの誕生」。「ピーターラビット」の基になった絵手紙や、1901年に自費出版された第1作「ピーターラビットのおはなし」(私家版)の全原画(白黒の線描画)44点などを観ることができます。
第2章「絵本シリーズの世界」では、02年にフレデリック・ウォーン社から出版されたカラー版「ピーターラビットのおはなし」で一躍、人気絵本作家となったビアトリクスが「ピーターラビット」シリーズなど絵本のために描いたスケッチや草稿、水彩画などを展示。ビアトリクスが唯一制作したカレンダー「ピーターラビットの暦:1929」のための水彩画も楽しめます。
第3章「ビアトリクス・ポターの人生」では、自然豊かな英イングランド北部の湖水地方を愛し、自然保護活動家、農場経営者、商品プロデューサーなど多彩な顔を持った彼女の肖像画や、愛用した陶磁器、ぬいぐるみなどでビアトリクスの人物像に迫ります。
俳優・アーティスト・映画監督として活躍するディーン・フジオカさんが、音声ガイドでナビゲートしてくれる本展は、10月11日まで。開催期間は無休です。

《1929年用『ピーターラビットの暦本』の挿絵のための水彩画》 英国ナショナル・トラスト所蔵 ©FrederickWarne&Co.,2016

《『ベンジャミン バニーのおはなし』の挿絵のための水彩画》 英国ナショナル・トラスト所蔵 ©FrederickWarne&Co.,2016

Bunkamura ザ・ミュージアム
開館時間:10:00~19:00(毎週金・土曜日は21:00まで)
入館料:一般1400円/大学・高校生900円/中学・小学生600円/親子券1500円