初めての海外旅行、友達と力を合わせて頑張った学園祭、人生で一番盛り上がった誕生日パーティー…。そんな思い出の〝香り〟を解析して、花束を提案する「キヲクノカオリ Flower Gift体験イベント」が17日(金)から6日間、新丸ビルにあるフラワーショップ「les mille feuilles de liberte(レ ミルフォイユ ドゥ リベルテ)」丸の内店で開かれます。大切なあの人との思い出を花束に込めて贈りませんか。
香りを分析するのは、店頭に設置されたシステム「香りボックス」。まずボックスの中に思い出の品を入れ、真空状態にして香りを抽出します。思い出の写真からは、写真が撮られた環境を読み取り、香りに変換します。海の香り、山の香り、部屋の中の香り…といった具合です。システムにはあらかじめ、フリージアやユリ(コンパニオン)、カーネーションアップルティーなど香りに特徴のある10種類の花材が登録されており、抽出した2つの香りをAI(人工知能)が分析し、データベースと照合して花を提案します。結果を基にスタッフがブーケを作ります。
思い出の品は、横23センチ、奥行き17センチ、高さ25センチ以内、3キログラム未満のもの。思い出の写真は、L版サイズ程度で、スマートフォンでの画像表示でもOKです。
さっそく私も体験してみました。祖母に贈るため、祖母の写真と手作りのティッシュケースを香りボックスに入れます。香りがボックス内に充満するのを待って、解析スタートボタンを押します。タイミングによっても結果が変わることがあるそうで、緊張してしまいます。どんな花になるのでしょうか。
およそ数十秒で解析終了。結果は……バラの「イントゥリーグ」!
診断結果のほか、写真や思い出の内容を基に花束作りが始まります。この日はあいにく、イントゥリーグが欠品で、香りの似ている「イヴピアジェ」を使い、紫のトルコキキョウとピンクのガーベラなどをくわえて華やかなブーケにまとめてくれました。花束には診断結果も付きます。大切な思い出が花に変わるおもしろさと、自分ではなかなか選ばない色使いが、とても新鮮でした。
同店の運営会社の仕入・販売企画部マネージャーである上野恵子さん(44)は「大切な人に花を贈ったり選んだりするのに照れがある方にも、機械が助けてくれるので、照れ隠しになっていいんじゃないでしょうか。花を贈ることのおもしろさにいろんな人に気づいてもらいたい」と話しています。
皆さんもぜひ一度、体験してみてください。
【キヲクノカオリ】
開催日:17日(金)~22日(水)
時間:16:00~21:00(18、22日は11:00~、19日は11:00~20:00)
場所:les mille feuilles de liberte丸の内店
千代田区丸の内1-5-1新丸の内ビルディング1F
料金:プチ(3000円)、ミディアム(5000円)、グラン(8000円)
※いずれも税別