こけら落とし公演「アラタ~ALATA~」の出演者ら。左から、構成の横内謙介氏、出演者の吉田美佳子さん、早乙女友貴さん、Elinaさん、演出の岡村俊一氏

《有楽町》「オルタナティブシアター」がオープン こけら落とし公演「アラタ~ALATA~」上演中


 かつて有楽町マリオンにあった映画館「丸の内ルーブル」をリノベーションした劇場「オルタナティブシアター」が7日(金)、オープンしました。

 劇場名の「オルタナティブ(ALTANATIVE)」は、劇場をプロデュースするスタジオアルタの社名の由来でもあり、既存のものにとらわれないという意味を含んでいます。

 最近、日本を訪れる観光客には「物よりコト」、日本文化の体験に関心が高い層が増えています。「オルタナティブシアター」では、そのような日本語のわからない人々にも、日本のエンターテインメントを楽しんでもらえるような仕組みになっています。

 劇場ロビーは、提灯などを用いた和風の装飾。公演前には、ロビーや客席で、パフォーマンス集団「CRAZYTOKYO」によるジャグリングや傘回しなどの〝おもてなし〟パフォーマンスが行われ、売店では戦国時代をイメージした傘やはさみ、手ぬぐいなどが販売されています。

劇場中央の装飾


 こけら落とし公演「アラタ~ALATA~」は、ノンバーバル(非言語)エンターテインメント。ほとんど台詞がない舞台で、観客が映像やダンス、演技などでストーリーを理解できるようになっています。

 「アラタ~ALATA~」は、現代の東京に住むOL「こころ」と戦国時代からタイムスリップしてきた武将「アラタ」の物語。同じ仕事を繰り返す平凡な日々に疎外感や孤独感を感じていたこころの前に、ある日突然、アラタが現れます。

 アラタは、自分が仕えている姫を悪の妖術使いから守る戦いのさなか、危ういところを味方の祈祷師により500年後の未来の東京に飛ばされることで、生き延びました。

舞台は戦国時代、アラタ(早乙女友貴)の戦いシーン


倒れたアラタ(早乙女友貴)は千代姫(吉田美佳子)の鼓によって復活する


殺陣のシーンは動きが速く、迫力がある


突然、表れたアラタに戸惑うこころ(Elina)、落ちていた鼓を打つと・・・


現代の東京はどこに行っても理解できないことばかり、困惑するアラタ


騒ぎばかり起こすアラタから刀を取り上げるこころ、バックには東京タワーが見えます

しかし、現代の東京になじめるはずもなく、行く先々で大騒ぎを起こし、警官に捕まってしまいます。

 こころはアラタを戦国時代に送り返すことができるのか、アラタは、姫を助けることができるのでしょうか。こころとアラタの行方は?

こころはアラタを戦国時代に戻してあげようと奔走する


戦国時代に戻ったアラタたちを怨霊がおそってくる。空中浮遊のシーンはスピード感たっぷり


こころの打った鼓で千代姫も生き返る

 

 背景は、舞台から客席までプロジェクションマッピングが用いられ、戦国時代と現代を表現。スピード感のある殺陣やチャンバラなど時代劇には欠かせないアクションや、現代的なダンス、空中浮遊など、次々に繰り出されるパフォーマンスに魅せられます。迫力あり、ちょっぴり心に響く感動もあり、エンターテインメントの王道舞台です。

 ぜひ、劇場に足を運んでみてください。(チケット販売中)


オルタナティブシアター

所在地:千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン別館7階

ホームページ http://www.alternative-theatre.jp


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