恋愛不器用で何かとこじらせがちな女子、「空回りちゃん」。
そんな乙女の恋するハチャメチャ劇場を入り口に、オススメのアートをゆる〜くご案内します。
石膏像が語るものは?
今回紹介するのは、現代アーティスト・小沢剛による大規模個展。会場でまず目に入ってくるのは、さまざまな石膏像が集まった巨大なインスタレーションです。普段美術の授業の教材として使用される石膏像が、大波のようにも見える白い羊毛に覆われています。他にもたくさんの牛乳箱を小さな画廊に見立てた作品や、醤油を画材に過去の名作をリメイクした作品など、ユニークな手法の作品がいっぱい。そして、実は今回展示されている作品はすべて美術教育や画廊制度など、日本の美術史に疑問を投げかけるものでもあるそう。ユーモアあふれる視点の裏に意外な意味も隠された、じっくりと味わいたい展示です。
小沢剛 不完全─パラレルな美術史
会期:2月25日(日)まで
会場:千葉市美術館(千葉市中央区中央3-10-8)
開館時間:10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)
休館日:毎月第1月曜日(祝日の場合は開館・翌日休み)