マルク・シャガール「ふたつの頭部と手」1964年、個人蔵 ©ADAGP, Paris&JASPAR, Tokyo, 2017, Chagall ®E2878

《東京》「三次元の世界」展 絵画と交錯するシャガールの彫刻


 鮮やかな色彩で愛にあふれた世界を描いた画家、マルク・シャガール(1887~1985年)の彫刻を、代表的な絵画とともに展示した展覧会が、東京ステーションギャラリー(東京都千代田区)で開かれている。

 シャガールが彫刻を制作していたことはあまり知られていない。本展で紹介された彫刻は、絵画と密接な関係にあったことをうかがわせ興味深い。たとえば「ふたつの頭部と手」。顔を密着させ抱き合う男女の像は、目鼻など細部にこだわらず、おおざっぱで素朴。シャガールの代表作の一点に数えられる絵画「誕生日」を立体化した作品だ。

 自身の体験をしばしば絵画の題材にしたシャガール。絵画の「誕生日」では、恋人のベラが彼の部屋を訪れた場面をモチーフに、人物とともに椅子やテーブルや花束などを描写。一方の彫刻は2人の人物に焦点を当て、愛し合う姿が濃密に表現されている。

続きは、http://www.sankei.com/life/news/171116/lif17111600...





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