「凍れる歩廊(ベーリング海峡)」1978年

《多摩センター》「深沢幸雄」展 いつも人の心を見つめていた


 詩的でファンタスティック。深く人間を見つめ、見る者の想像力をかきたてる作品を深沢幸雄は生涯、制作し続けた。深沢をしのぶ「追悼 深沢幸雄-銅版画とガラス絵」展が多摩美術大学美術館(東京)で開催中だ。国際的に活躍し、戦後日本の版画界を牽引(けんいん)した創作の軌跡をたどることができる。

 初期から晩年までの代表作を一堂に展示している。生涯にわたり、深沢が人へ強い関心を抱き、人間とは何かを捉えようとしていた姿が見えてくる。

 例えば「凍れる歩廊(ベーリング海峡)」。人間の目を中央に配し、背後には星々とともに文字や記号のような壁画が刻まれている。かつてアジアからベーリング海峡を渡ってアメリカ大陸にたどり着いた人々への思いをはせた作品だ。

「ロック」1990年


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