写真家が35歳までに手掛けた記念碑的な作品を集めた「原点を、永遠に。-2018-」展が、東京都目黒区の東京都写真美術館で開かれている。写真専門美術館の清里フォトアートミュージアム(山梨県北杜市)の所蔵品による企画。19世紀以降の海外の著名な写真家35人と第二次大戦以後の日本を代表する写真家31人、現在活躍中の若手の意欲的な作品で構成されている。
20世紀アメリカを代表する写真家、エドワード・ウェストンの「妖精は必ずいる」や、雄大な自然を捉えたアンセル・アダムスの「氷結した湖と断崖 カリフォルニア州シエラ・ネバダ」など写真史に残る有名作は、いずれも彼らが若かりし頃に撮影された。同展では世界の巨匠とともに、戦後日本の写真史に確かな足跡を残した写真家の作品が勢ぞろいする。
清里フォトアートミュージアムの館長を務める細江英公(ほそえ・えいこう)(85)の人体がパーツのように切り取られ、抽象絵画のような印象を与える「おとこと女」や、作家・三島由紀夫をモデルに肉体をオブジェのように捉えた前衛的な作品「薔薇(ばら)刑」。リアリズム写真とは一線を画し、美術界にも衝撃を与えた作品は20代後半のものだ。
