映画、音楽、演劇、小説にアニメーション……日々新しい文化芸術が生まれる街で、そのつくり手たちは、どんなことを考えているのだろうか。今回話を伺ったのは、俳優として舞台から映像まで幅広く活躍する、宮澤エマさん。
劇場からだれかの人生に届く表現を。
しなやかな演技で多彩な役柄を演じ分け、多方面からひっぱりだこの宮澤エマさん。俳優に憧れたきっかけの一つは、少女時代、NY在住の祖母に連れられて観た『モダン・ミリー』というミュージカルだった。
「主役に大抜擢されたサットン・フォスターさんという方が、歌も踊りもお芝居も本当にのびのびとなさっていて。“この人のように自由に表現できるようになりたい”と、強く思いました」
念願が叶い、宮本亞門さんに見いだされて2013年にミュージカル・デビュー。2021年からは、世界中の演劇ファンが注目するトニー賞授賞式の生中継番組(WOWOW)で、ナビゲーターをつとめてもいる。
「初めて出演させていただいた時は、コロナ禍の影響でノミネート作品が少なかったのですが、自分たちは“不要不急”の存在なんかじゃない、という演劇人たちの熱い魂が感じられる、特別な授賞式でした。
今ではすっかり“Broadway is Back(ブロードウェイ復活)”ですが、番組では毎回専門家をお迎えして解説していただけるので、その年によって、政治的な情勢に対して芸術で戦う作品が多かったり、名作を新たな視点で解釈した作品が充実したラインナップだったりと、いろいろな傾向があることがわかり、この番組を通して、トニー賞の“通”な楽しみ方をさせていただいています」
今年の作品で宮澤さんが注目しているのは、英国発の二人ミュージカル『Two Strangers』と、女性の友情を描く『Beaches』。
「『Two Strangers』は現地の評判がとてもいいんですよ。『Beaches』の主演のジェシカ・ヴォスクさんは本当に素晴らしい声の持ち主です。今回の司会は歌手のP!NKさんなので、オープニング・アクトもどうなるか楽しみです」
ブロードウェイから様々な刺激を受けるなかで、自身の夢も少しずつ膨らんで来ている。
「同じパッションや感性を持つ仲間を集めて、いつか面白いプロジェクトができたら、と考えています」
多忙な日々が続く宮澤さん。オフの日には“全くソファから立ち上がらない”こともあるが、疲れた時こそ外出する方がリフレッシュ出来ることもある、と実感しているそう。
「この前もお友達とクレープを食べ、国立新美術館でアートに触れたことで切り替えが出来ました。自分のバイオリズムに耳を傾けながら、リフレッシュするようにしています」
□11月23日生まれ。東京都出身。ミュージカル「ウェイトレス」、舞台「ラビットホール」、「オデッサ」、ドラマ『産まない女はダメですか? DINKsのトツキトオカ』(テレビ東京)など、舞台・テレビ・映画と幅広く活躍。

© 「第78回トニー賞授賞式」Getty Images
6/8(月)午前8:00よりWOWOWにて生中継!
第79回トニー賞授賞式
6/13(土)字幕版を放送・配信。
ナビゲーター:井上芳雄、宮澤エマ
スペシャル・サポーター:京本大我
5/17(日)午後4:30より
第79回トニー賞の楽しみ方をお届けする番組
「井上芳雄×宮澤エマ トニー賞の歩き方」も放送・配信。