「誕生」2013~16年 いずれも ©IKEDA Manabu, Coyrtesy Mizuma Art Gallery

《金沢》池田学展 壮大に緻密に めぐる生命の物語


 文明の残骸をのみ込む混沌の海から、巨木が立ち上がり満開の花を咲かせている。横4メートル縦3メートルの壮大なスペクタクル。近づくと1ミリにも満たない、途方もなく細緻なペンの線が、濃密な大画面を形成していることがわかる。

 アーティスト、池田学(43)の最新にして最大の作品「誕生」。米ウィスコンシン州マディソンにあるチェゼン美術館に招かれ、約3年間かけて昨年11月に完成させた渾身(こんしん)の絵画だ。

 「東日本大震災の復興を描いた絵ではないんです。地球上どこにいても起こりうる自然災害と、どう向き合うかが絵の軸となっている。細部までよく見てもらうとわかると思います」。慎重に言葉を選びつつ、池田はこう語る。

「興亡史」2006年 高橋コレクション(宮島径撮影) 城を攻め落とす武将たちの栄枯盛衰が凝縮されている


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