カプセルがずらりと並んだ睡眠エリアは、靜かで落ち着いて眠れる雰囲気

《新大久保》仮眠やシャワーに1時間からでも利用できる 新スタイルのカプセルホテル誕生


 カプセルホテルといえば、男性が飲み会で、あるいは仕事で終電に乗り遅れ、とりあえず寝るために一泊、というイメージが強いですよね。そんなイメージを払拭するような、女性でも宿泊したくなるカプセルホテル「ナインアワーズ北新宿」(新宿区百人町)がこのほど、JR新大久保駅の近くに誕生しました。

カプセル内は足を伸ばして、リラックスして眠ることができます


 このホテルの特長は、宿泊客でなくても仮眠やシャワーを浴びる目的だけでも利用でき、また仕事や勉強に適したラウンジが、全て1時間から使えること。また、部屋(女性用104、男性用102)とロッカー、シャワー室が男女別々のフロアになっていてエレベータも別々。女性でも安心して利用できます。

女性専用フロアにあるシャワールームは14室。バスタブのあるタイプもあります


 宿泊(12時~翌10時)は、シーズンや曜日によって変わりますが、1泊3900円から。スリーピングポッドと呼ばれるカプセル型の寝室は、繊維強化型の素材を使い、丸みを帯びたフォルム。マットレスも枕も、ぐっすりと眠ることにこだわり、特に枕は快眠枕として人気が高い、枕のキタムラ製の〝ジムナスト〟をカプセルに合うサイズに改良したものです。

 枕が気に入ったら購入も可能(1万8000円)。コンセントが1口付いているのでスマートフォンの充電もできます。

 宿泊はしないけれど、ちょっと寝たいという場合(仮眠利用12時~21時)は、1時間1000円から。最初の1時間は1000円ですが、以降は1時間につき500円の加算となります。

 シャワー室は24時間いつでも利用でき、800円(1時間以内)。バスタオル、フェイスタオル、シャンプー、コンディショナー、ボディソープの使用も含まれます。女性用シャワールームは14室あり、バスタブが付いているタイプもあります。

 また、仕事や勉強に集中したい人のために、24時間利用できるラウンジもあります。宿泊者は無料ですが、ラウンジだけの利用もOK(1時間300円、最大24時間2000円)。1人用のテーブル、イスのある予約制ブースが5つ、カウンター(コンセント付き)12席、オープンデスク24席となっています。

 大きな窓から新宿が見渡せ、開放感があるラウンジです。

ラウンジは明るく開放的。オープンデスク、カウンター、個別のブースが設置されています


特に集中したいときは、個別のブース(予約制)を利用すると効率が上がりそうです


ラウンジからは新宿の街並みが一望できます。夜景は特にきれいで見とれてしまいそう


 「ナインアワーズ北新宿」は京都、成田空港、仙台に続き国内4店舗目のホテルで、利用者の年齢は10~80代までと幅広く、男女比は約50%ずつ、海外の観光客も多いとのこと。北新宿店は3月22日にオープンしたばかりですが、稼働率100%だそうです。

 ナインアワーズの代表取締役 油井啓祐さんは、従来のカプセルホテルと異なるスタイルのホテルを作った理由を、「国境を越えて利用してもらえるためには、これまでの概念と同じではだめ。新しい社会のインフラをデザインしたいと思ったのです。誰でも使える価格で都市に寝床があれば、都市での働き方も変わっていくのではと考えています」と話しています。「新宿駅まで徒歩7~8分です。ナインアワーズに宿泊し、都内のおもしろい場所を発見し、ここから出勤しても楽しいと思います」。

明るい受付でチェックインを済ませたら、男女別々のエレベータで睡眠エリアやシャワーエリアに移動します


 今年7月にはナインアワーズを神田に、来年3月には浅草、赤坂、竹橋、蒲田にオープン予定で、神田店は女性専用とのこと。店舗ごとに、ラウンジの充実やカフェ、ジムなどを設置するなどオリジナリティを持たせ、将来的には、どの店舗でも利用できる1カ月使いたい放題の定額定期を考えているそうです。

 さまざまなシーンで気軽に女性が利用できるカプセルホテルを使えば、これまでと違ったスタイルで仕事や遊びができそうです。


ナインアワーズ北新宿

所在地:新宿区百人町1-4-15 ナインアワーズ北新宿ビル3-8F(8Fが受付とラウンジ)

詳細 http://www.ninehours.co.jp



LATEST POSTS