南フランスで開催されていた第70回カンヌ国際映画祭は最終日の28日夜、コンペティション部門の最高賞パルムドールに、スウェーデン人監督 リューベン・オストルンド氏がメガホンを取った「ザ・スクエア」を選び、閉幕しました。英BBCなどが伝えました。
受賞作は、「ザ・スクエア」というタイトルの新たなインスタレーションを展示しようとするアートディレクターのクリスチャンと、彼の周りにいるキュレーターやスポンサー、ギャラリーへの訪問者らを通し、他人への無関心などを皮肉たっぷりに描写。デンマーク出身の俳優 クレス・バングさんがクリスチャンを演じています。
このほか、ソフィア・コッポラ監督が「ザ・ビガイルド」で監督賞を受賞。女性としては、旧ソ連のユリア・ソーンツェワ監督(1961年)に続き、史上2人目です。また、エイズウイルス(HIV)感染者らを支援する団体「アクト・アップ」の活動を描いたロバン・カンピヨ監督の「BPM」が、審査員特別大賞を獲得しました。
独女優 ダイアン・クルーガーさんが「イン・ザ・フェイド」の演技で女優賞、米俳優ホアキン・フェニックスさんが、「ユー・ワー・ネバー・リアリー・ヒア」で男優賞に選ばれました。
