本当だったらこの7月は、オリンピックで盛り上がっているところでした。いまとなってはまるで夢のようです。たった0・1ミクロン以下のコロナウイルスのおかげで、私たちの生活は一変しました。
この自粛期間にほとんどの人が経験したであろう、リモート生活。リモートワーク、リモート会議はすっかり当たり前。ZoomやGoogle Meetを使っての会議は自粛期間を経てスタンダードになりました。これまで、会議室を押さえたり、汗だくで移動したり、あれはなんだったのだろう?ミーティングが始まるギリギリまでおうちでダラダラしていても、すぐ参加できちゃう気楽さ。時間もサクッと終わり、資料もすぐシェアできるので話がわかりやすく、いいことだらけ。大学でリモート授業をしている先生も、準備は大変だけど生徒からのリアクションがよく、講義がやりやすいとのこと。
#リモート○○はどんどん進化します。リモート接客を始めたファッションブランドもあります。お客さんは事前に予約をするとZoom画面で欲しい服の説明を受けられるというもの。気になるアイテムをサイズ別で送ってもらい、おうちで試着。リモートによって、より詳しく服について説明を受けられるそうです。先日私はオンライン坐禅をしました。京都のお寺が開催するZoom坐禅会では僧侶が英語もできるので、世界中から参加者が集います。
リモートでできること。飲み会、キャバクラ、ドラマ、展示会、演劇、ライブ、診療etc.。最近のニュースではメロン狩りまで!出かけられなかった子供たちも大喜びです。自粛期間が過ぎ、県をまたいでの移動も解禁になりましたが、まだまだ第二波が心配されるいま、細心の注意を払って防衛策をとりながら再開させる施設がほとんど。以前と同じように戻るにはまだ時間がかかりそうです。経済的ダメージはまだまだ底がわからず、先行きの不安が払拭できない日々ですが、リモートが当たり前になるウィズコロナの時代は、悪い面だけでもありません。
仕事がスローダウンしたことで私自身、ゆとりができ、断捨離や、ヨガやランニングを始めました。早寝早起き、最近読んでいなかった本を読むことができたり、チャリティーのクラファンを立ち上げたりと、この自粛生活で得たことはたくさんあります。リモート生活が教えてくれたのは、デジタルツールのおかげで、人との距離が縮まったことです。海外でもどこでも一瞬で繋がること、移動をしなくても人に会えること、仕事もできること。昔、郷ひろみさんの歌『よろしく哀愁』(1974年、古!)の歌詞でも、会えないことがより愛を深めると歌われております。会えないディスタンスはデジタルが埋めてくれるというのがウィズコロナの時代。目をつぶらなくてもスマホやPC画面で会えちゃうんですから。一方で、再び会えてうれしいことも。リオープンした伊勢丹に行くと、販売員さんの胸には「お帰りなさい」の文字。涙。リアルに人から受ける接客のうれしさ、楽しさも実感しました。„会えない時間“がまさに愛を育てたんですね。
ウィズコロナで変わる生活はたくさんの痛みを伴います。一方、その分気づく愛もある。新しい生活様式で新しい生き方を学んで。このチャンスに、いざステップアップ!
THIS MONTH'S CODE
#オンライン坐禅
京都の建仁寺両足院の伊藤東凌副住職が開催しているリモート坐禅「雲是」(https://ryosokuin.com)。事前予約が必要。
#ドラマ
NHKで放送された『リモートドラマ#Living』は、広瀬アリス&すず姉妹、永山瑛太&絢斗兄弟、中尾明慶&仲里依紗夫妻など、リアルな関係の二人の物語をリモートで演出。撮影は俳優たち自身で行われた。脚本は坂元裕二。
#チャリティーのクラファン
筆者が代表発起人となったクラウドファンディング。「ファッションの力で、今できること。医療機関に“国産”の防護服を」。無事目標金額を達成しました。