オープンしてから2カ月経ちましたが、GINZA SIX(GSIX)に行ってきました。銀座人口もぐっと増えて、GSIX旋風はまだまだ続きそうです。吹き抜けのエントランス、ディオールのカフェ、シャネルのリップの自販機、日本初だらけのB2Fのフードエリアなど話題に事欠きません。その中でも私のお気に入りスポットが、6Fにある「銀座大食堂」のテラスです。カフェカンパニーが企画運営するこのテラスは銀座通りに面しています。元は松坂屋ですので、銀座4丁目の和光の時計台から銀座の社交場8丁目あたりの喧騒まで。ちょうど日も暮れはじめる6時くらいから夜の帳が下りるまでのゴールデンアワーの夜景には本当にうっとりします。ここで注文できるのは、なんとあの京都吉兆の料理長 徳岡邦夫さんプロデュースの洋食や、山田チカラさんのデザートなど。とにかく景色だけじゃなくて味も最高なオープンエアスペースなのです。以前は松坂屋のビアガーデンとして賑わった場所が、こんなにおしゃれに生まれ変わるとは。
高いところが大好きな私は、世界のルーフトップバーが大好きです。旅行に行くと必ず、その街で一番おしゃれなルーフトップバーを探します。NYならブルックリンのワイスホテル、バンコクならスカイバー、台北ならミスト、というように各都市にはそれぞれ有名なルーフトップバーがあります。しかし、東京にはほぼなかったのです。東京のルーフトップはなぜかビアガーデンとなってしまいがちでした。消防法が厳しいなど諸事情はあるようです。表参道にはTWO ROOMSなどがあるにしても数がなかなか増えなかったのですが、やっと、ちらほら増えてきました。
新宿にはルミネエストの屋上に最近話題のグランピングテイストの「東京スカイリゾートワイルドビーチ新宿」がお目見えしました。こちらは豊洲で人気のグランピング施設「ワイルドビーチ」や「ワイルドマジック」を手がけている会社が運営しているだけに、本格派! 15トンもの白い砂を入れ、都会のビーチ感満載です。大好きなベッドソファやコットンテントなどもあって、リゾート気分いっぱい! バーベキューもできるので、平凡な合コンに飽きた方も、これなら気分も上がりますね。
これからの季節は開放感も抜群です。豊洲のグランピング施設などもそうですが、手ぶらでアウトドア、というのが流行っております。キャンプは行きたいけど、道具もないし、火を起こせる自信もないし、ましてテントなんて無理! そもそも、周りを見回しても車を持っている人がいない。特に若者の車離れは深刻で、免許はあっても車なし。40代より上のみなさまの思い出には、その当時車でキャンプに行って、そこで生まれた恋もあったはず。なにより、キャンプは開放的になれるし、男の力の見せ所でしたから。車はなくてもキャンプ気分は味わいたい。道具もレンタルできるし、豊洲なら地下鉄で行けるし。都市型キャンプ場は、車なき社会にマッチしたんですね。駅直結のルミネエストの屋上やGSIXの屋上で、気楽にリッチなアウトドア気分。加えて、ルーフトップバーはインスタ映えします。女子会でも合コンでもデートでも。リア充発揮の場所として最高です。屋上は初夏を迎える今がベストシーズン。行かなきゃですね。
THIS MONTH'S CODE
#銀座大食堂
鮨、鰻、天ぷら、焼き鳥など和食を中心とした高級フードコート。銀座モダンテラス席は70席。営業時間は23:30まで。ラストオーダーが早めなので要注意。
#ブルックリンのワイスホテル
ルーフトップの中で私の一番がここ。ブルックリンからマンハッタンの夜景
#東京スカイリゾート ワイルドビーチ新宿
ピンクのパラソルが目印。9月30日(土)まで営業。個室気分を味わえるコットンテントは要予約。バーベキューは飲み放題付き3900円からとお手頃!
ぐんじさゆみ
『ViVi』『GLAMOROUS』を経て、コンデナスト入社後『GQ JAPAN』編集長代理を務めた後、『VOGUEgirl』を創刊。2014年7月より『Numéro TOKYO』に参加。gumi-gumi主宰