東京にはいくつもの「CODE=符号」がある。明日のガールズトークで、ちょっといばれるお話を、あなたに。

《東京#CODE》#スケスケ#オフショル な夏が来る!


 夏ですねー。今年は早めに暑くなってきました。エルニーニョではなく、ラニーニャ現象だそうです。今年は猛暑、寒暖差も激しいとか。この場合、ファッション業界的には追い風です。暑い→涼しい服が欲しい、寒い→はおりものが欲しい、ということでファッション需要が上がりそうです。

 ということで、今年の夏ファッション、ずばりポイントは肌見せです。この春あたりから”ランジェリースタイル“が流行中。セリーヌやバレンシアガでもキャミソールルックが出ておりました。街のあちこちで見かけるキャミソールをニットやTシャツの上に重ねるスタイル。このスタイル、個人的に私は苦手です。昔、ロングTシャツの上にTシャツを重ねるスタイルが流行ったこともありましたが、流行は時にスタイリングの常識を超えることがあります。トレンドはそんな常識破りと、ちょっとした違和感から生まれるのかもしれませんね。

 さて、夏本番に向けて、今年流行するのが”オフショルダー(オフショル)“アイテム。トップの関根くんのイラストにもあるように、フリルになったオフショルトップス。ボトムには今年ならスカーチョと呼ばれる膝下丈のパンツルックがおすすめ。このスタイルにマニッシュなボルサリーノ帽など合わせると素敵ですね。それでも、肩をがっつり見せるのはちょっとドキドキします。このスタイルで今皆さんが乗っている地下鉄に乗ってきたら、男性諸氏はその肩から目が離せず(笑)、着ている本人もちらちらとくるその視線が気になっちゃうはず。

 このオフショルに限らず、今年はスケ感のある服も多く登場します。知り合いで、毎度びっくりするほど肌を露出する女子編集者を知っております。まあ、ファッション業界ではこういう感覚がちょっとずれてくることがあります。総レースのスカート(インナーには見せパンツ)で来たときは、さすがに”大丈夫?“とつっこんでしまいました。その彼女に、大胆な肌見せ服で地下鉄に乗ったときに人の視線が気にならない?と聞いてみました。その彼女の回答「地下鉄はやばいですねー、さすがに。だから最近、バスを使うんですよ」。私「ほ?」。彼女「だって、バスって意外とすいているし、さっと座席に座ってしまうと人の視線が気にならないんです」。

 なあるほど。バスって確かに人の服に目がいきません。一部シートを除けば、縦にならんでいるので一度座ってしまえばみんな視線はスマホか窓の外。10㎝ヒール靴の彼女にとって地下鉄は階段だらけだし、その分バスはバリアフリーなんです。ファッショニスタはバスを選ぶ。これは意外なパラドックスですね。

 とはいえバスよりやっぱり地下鉄派の女性たちには、ほどほどの肌見せのハーフオフショルのトップスがおすすめです。肩口だけちょこっと見せるトップス。または背中がぱっくり割れているタンクトップやワンピなど、肌を少しだけのぞかせるのがいいですね。「そんなに見せたくないんだったら最初からそんな服着るなよ!」という男性の声も聞こえてきます。でもね、服のバリエーションの少ない男性には申し訳ないけど、女子のファッションは楽しむのが勝ち。


THIS MONTH'S CODE

#ラニーニャ

太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけ、海面水温が平年より低い状態が続く現象。

#スカーチョ

去年から人気のガウチョパンツより、裾幅が広く、ボリュームがスカートに近いパンツのこと。

#ボルサリーノ

イタリアに本社がある帽子メーカーの名前。パナマ帽や中折れ帽が有名。最近ではマニッシュな帽子の代表格としても知られる。





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