ワイン好きには堪らない「世界の酒とチーズフェスティバル」が17日(火)まで、大丸東京店(千代田区丸の内)で開催さてれています。
93回目を迎えるこのフェスティバルは、1975年に始まり、国内では最も歴史あるワインフェアであり、現在のワインブームの先駆けとなっています。今回、提供されているワインは1000種以上、ワインの良き“相棒”であるチーズは約100種類、その他にも珍しいチョコレートやドライフルーツなどがそろっています。
会場で目を引くのは、ボトルがガラスではなく、陶器でできている「クヴェヴリワイン」。コーカサス地方のジョージア(グルジア)で生産されているワインです。この地方でのワインの歴史は古く、8000年前からワインが作られていたといわれています。
クヴェヴリとは、ワインの製造過程で使われる卵型の土製の壺のこと。この壺の中に、ブドウを皮や種、茎ごと入れ発酵、熟成させ地中で貯蔵します。この独特なワイン製法は、ユネスコの無形文化遺産に登録されているそうです。
会場には3種類の「クヴェヴリワイン」が並んでいます。白ワイン「キシクヴェヴリ」はトロピカルフルーツの香り、味わいを感じるやや甘口。サンドイッチやレーズン入りチーズなどと相性がいいとのこと。赤の「サペラヴィクヴェヴリ」は深いザクロのような色合いで、チェリーのような香りです。濃厚でスパイシーなのでローストした肉料理や、チーズなどと一緒にどうぞ。
レバノンやイスラエル、モロッコ産などのワインもあり、会場内を見て回るだけでもワインの知識が増えそうです。
ワインと相性のいいおつまみもずらり。チーズの「竹墨・濃厚熟成」はいかがでしょう。表面に竹炭をまぶし熟成させた黒いチーズで、塩気が強く、熟成が進むと香りが増し、フルーティな白ワインにぴったりです。形も丸くかわいらしく、透明なパッケージに入っているため、ちょっとしたパーティのお持たせにもよさそうです。
「シントコ・グランデ」は20カ月間、熟成させたチーズ。熟成期間が長いため、タンパク質が分解されアミノ酸となり、うま味がたっぷりです。ナッツのような香ばしさが何ともいえない尾を引くおいしさ。他にもワインに漬け込んで製造したチーズやブルーチーズなど目移りして、みんな買いたくなってしまいます。
ワインのお供には、チーズばかりではなく、チョコレートもオススメです。お酒の風味のオーガニックチョコレートもあります。ニューヨークの小さなチョコレート工場で作られた、お酒の香りがほのかにするこだわりのバーボンチョコレートやワインチョコレートは、カカオが80%以上にもかかわらず食べやすいです。
通常、カカオ含有率が多くなると、苦みが強くなり、ちょっと苦手という人も少なくありませんが、このチョコレートはさにあらず。一般的なチョコレートを製造するときにはカカオ豆を焙煎しますが、こちらは生のカカオ豆を使用しているため苦みがあまり出ないとのこと。カカオ豆の栄養もそのまま残っています。
お気に入りのワインやチーズを見つけ、気の合う仲間や大切な人と乾杯しませんか。
世界の酒とチーズフェスティバル
開催場所:大丸東京店11階催事場(千代田区丸の内1-9-1)
開催期間:4月17日(火)まで
営業時間:午前10時~午後8時