『百日紅(上)』 著: 杉浦日向子 680円 ちくま文庫 『みどりいろのたね』 作: たかどの ほうこ 絵: 太田大八 1200円 福音館書店

《いか文庫 本日は閉店なり》春爛漫! 本を持って公園に行かなイカ?


エア本屋の「いか文庫」。閉店後の店内で交わされる店主とバイトちゃんのイカした会話、本のお話。

店主(以下 店) :今日はいいお天気だったねぇ〜。

バイトちゃん(以下 バ) :公園で本を読むのにぴったりな季節になりましたね!

店:ね! 私、最近お昼ごはんは公園で食べてるよ。花も満開でいい気持ちだから。ところで「ミモザ」っていう花、知ってる?私はとある漫画で知ったんだけど、ミモザがぶわー! って満開のシーンが素敵で、それを読んだ高校生の時から、ずっと一番好きな花なんだよねぇ。

バ:黄色のお花ですよね?

店:そうそう。でもこの漫画、もう絶版になっちゃって。あまり知られてないのよねぇ。

バ:気になる! 読んでみたかったなぁ。

店:もう一つ、花で思い出す漫画が『百日紅』。これは、葛飾北斎と、その娘で同じく浮世絵師のお栄、居候の善次郎がメインの登場人物の漫画なんだけどね、一昨年、お栄が主人公でアニメ映画化もされたの。まるで自分もそこにいるような気分になるくらい、江戸の雰囲気も存分に楽しめるお話。だから実は、花に関するお話じゃないんだけど、「百日紅」っていう花と、読み方を知るきっかけにもなったから、印象的なの。

バ:葛飾北斎の話なんですね!百日紅の木、いいですよね。すべすべした幹の感じが! あと名前も良い。見つけると「さるすべり! 」って言いたくなる。

店:そうなの。作者の杉浦日向子さんは、『お江戸でござる』でも有名な、江戸研究家でもあった方なの。松本大洋さんとか、五十嵐大介さんとか、名立たる漫画家さんも憧れている方だそうだよ。

バ:男性漫画家が、女性漫画家に憧れるって珍しい気もする。

店:たしかにそうだね。バイトちゃんは、なにか最近のオススメある?

バ:植物つながりで、私は種の絵本『みどりいろのたね』です。

店:装丁がかわいい!

バ:かわいいし、ストーリーもチャーミングなんです! 主人公のまあちゃんが、学校で植物の種を埋める日に、いたずらで自分が食べてたメロン味のあめ玉を、種と一緒に埋めちゃうっていう話なんです。

店:まあちゃん、カワイイ…。

バ:緑色の種とあめ玉が、どうやって芽を出して成長していくのか? わくわくしながら読んでほしい一冊です。私は子どもの頃に読んだのですが、何回、土にあめ玉を埋めようと思ったことか!

店:いいねぇ。じゃあ、さっそくこの本を持って、明日、公園にお弁当食べに行こうか?

バ:いきましょう! 臨時休業?

店:「ただいま公園にお花見に行ってます」って札を下げておけば、お客さんも来てくれるかな?

バ:そうしましょう! お客さんも一緒にお花見、たのしみー!


いかぶんこ

 お店も無いし、商品も無いけど、日々どこかで開店しているエア本屋。本と本屋が好きな店主と、イカが大好きなバイトちゃんの2人で、今日もどこかで開店中

http://www.ikabunko.com





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