日本の伝統芸能を新しい形で表現するイベント「J-CULTURE FEST/にっぽん・和心・初詣」が、2017年1月1日から3日まで、千代田区丸の内の国際フォーラムで開催されます。開催に先立ち、出演者の津軽三味線奏者 上妻宏光さんと狂言師 野村萬斎さんがこのほど、国際フォーラムでイベントの魅力を紹介しました。
上妻宏光さん(左)と野村萬斎さん
上妻さんは、6歳から津軽三味線を習い始め、数々の大会で優勝している実力の持ち主。伝統を継承しながらも、ジャズやロック、歌謡曲などのアーティストとジャンルを超えたセッションで津軽三味線の革新性を追求し、国内外で高い評価を得ています。今回、上妻さんが1月1日に行うコンサートは、自身が2011年に立ち上げた、さまざまな分野の日本人アーティストとの共演イベント「日本流伝心祭 クサビ-楔-」の第5回公演となります。共演者は、ダンスカンパニーのDAZZLE、ギタリストのMIYABIさん、歌手の由紀さおりさんなど多彩なメンバーです。「クサビの公演は、日本の昔と今の感覚が混じり合ったものです。日本にはこんなにいい芸能があるんだと感じてもらえるようにしたい」と豊富を語りました。
野村さんは、2日と3日に行う能と狂言のアートパフォーマンス「FORM」の総合演出を担当する傍ら、自身は狂言「三番叟(FORM)」(さんばそう)を演じます。モーションキャプチャー(現実の人物や物体の動きをデジタルで記録する)を使ってデジタルで動きを表現する新しい試みと伝統芸能とを融合させた演出になるそうです。野村さんは「伝統文化は独自の世界観を持って続いています。常にフレッシュであるためにはどうしたらいいか。伝統を押しつけるのではなく、お客様に寄っていくことも必要なのです。伝統の本質を捉え大切にしながら、いかに現代を勉強し取り入れるかが重要です」と話しました。
「J-CULTURE FEST/にっぽん・和心・初詣」ではこのほか、腹話術、落語、尺八とジャズピアノなどの公演も行われます。チケットはキョードー東京で発売中です。
狂言の動きをモーションキャプチャーで表現した映像
「上妻宏光 日本流伝心祭 クサビ-楔-」-其ノ五-
日時:2017年1月1日 午後4時~午後6時
会場:国際フォーラム ホールA
料金:3900円(税込み、全席指定、1ドリンク付き)
URL:kusabi.org
「FORM」
日時:2017年1月2日~3日 12時~午後1時、午後4時~午後5時(各日2公演)
会場:国際フォーラム ホールB7
料金:1公演3000円(税込み、全席指定)
URL:j-cf.jp/form
詳細は、東京国際フォーラムHP https://www.t-i-forum.co.jp/