使いやすい道具で、料理はもっと楽しくなる。
家政婦・料理人として活躍するタサン志麻さんが日常的に使っている調理道具の数は、けっして多くはない。普段は、菜箸とペティナイフ、小さなまな板があれば十分だという。そんな志麻さんが「かなり探してやっと巡り合えた」というお気に入りの調理道具がSELECT100の「せん切り器」だ。
「キャロットラペは、フランスでは定番のお惣菜です。人参さえあればできるので、家政婦として訪ねたご家庭でつくりたいと思い、最初の頃は包丁でせん切りをしていました。でも、細く均一にせん切りするのは、結構大変なんです。そこで使いやすいせん切り器を探して、出合ったのがコレ。切れ味が抜群で、ちょうどよい太さに、ピシッと切ることができて、すごく便利なんです。食材の切り方は食感や味にも影響しますし、見た目も美しく切れていれば、よりおいしく感じます。使いやすい道具を選ぶことは、料理をおいしくするためにも、大事な要素ですね」
志麻さんがフランス料理を学びはじめたのは、調理から料理を食べるまで、食をまるごと楽しむフランスの文化に惹かれたからだという。
「なにげない毎日の食事が、フランス人にとっては娯楽のひとつなんです。食事は、誰もが日々必ず行うことですが、それを" 娯楽"と捉えられるなんて、すごいなと思って。日本では、時間に追われ、食事を煩わしく思っている人も多いように感じます。料理をつくる人は忙しく立ち回り、みんなと一緒にゆっくり食べられない雰囲気もあります。フランス人のように、もっと気楽に毎日の食事を楽しめたら、人生が変わるのではないかと思うんです」
フランスの家庭料理は、塩だけで素材の味を引き出すなど、味付けや調理方法もシンプルだという。
「フランスの家庭料理を食べれば、『こんなに簡単に、おいしくできるんだ!』と驚くと思います。料理はもっとラクして、楽しめるものです。でも、道具が使いにくいと、調理がおっくうになることもあります。楽するためにも、ストレスなく作業が進む道具を選びたいですね。まずは料理をつくる人が楽しむこと。そうすれば、毎日の食卓は、もっと楽しくなるはずです」