南方熊楠が植物や菌類などの採集・保存に使った道具

《上野》博物学者 南方熊楠の生誕150周年記念展、国立科学博物館で開催中


 日常生活からはちょっと遠い存在の展覧会のように思うかもしれませんが、実はそうでもありません。博物館の名誉研究員 萩原博光さんは「変形菌は公園の木々や落ち葉などで、簡単に見つけることができます。親子で見つけると楽しいですよ。大人でも収集に夢中になっている人もいて、意外に関心を持つ人が多いんです」と話してくれました。

変形菌「アオウツボホコリ」。熊楠が神社の老木株に生育するのを発見した新種で、展覧会では、菌がルーペで観察できます


 パンダで話題の上野ですが、科学博物館にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

会場の入り口。正面の円形テーブルは熊楠の頭の中をイメージし、変形菌の絵曼荼羅をホログラムで表現した立体画や書簡、日記、菌類図譜などが展示されています


南方熊楠―100年早かった智の人

会場:国立科学博物館(台東区上野公園7-20)

会期:2018年3月4日(日)まで

開館時間:午前9時~午後5時(金、土は午後8時まで、入館は閉館時刻の30分前まで)

休館日:毎週月曜日、12月28日(木)~1月1日(月)、1月9日(火) ただし、1月8日(月)と2月12日(月)は開館

入館料:一般・大学生620円/高校生以下及び65歳以上無料

詳細は http://www.kahaku.go.jp/


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