顔の印象を左右する「くすみ肌」 今、若い女性が「くすみ」を感じやすい状況に!

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≪くすみを防ぐ、素肌力のつくり方≫

 続いて、髙瀬先生に、くすみを防ぐ素肌力を作る、正しいお手入れと正しい食べ方のアドバイスを伺いました。

 健康な肌はクレンジングから始まります。スキンケアの間違いのトップに挙げられるのが、落とすケア=クレンジングです。メイク汚れをきちんと落とそうと、ゴシゴシこすったり、コットンで肌を痛めてしまうケースがよくみられます。

 ポイントは、「肌に刺激を与えず、しっかり落とすこと」。肌をこすらずにメイクをしっかり落とし、丁寧なクレンジングを続けていれば、肌はみるみるきれいになります。常識ですが、メイクをしたまま寝るのはご法度です! 疲れて帰ってきた日でも、必ずメイクは落としてください。

 そして、肌を作るもとは、食べ物。栄養の足りない間違った食生活では、美肌になれません。肌、筋肉、内臓あらゆる器官の原料となる良質なタンパク質はもちろん、そのタンパク質を健康な細胞に変えるお手伝いをするビタミンやミネラル、抗酸化物質も不可欠ですし、細胞を作るうえで必要なエネルギー源となる糖質などの炭水化物も積極的に摂取したいところ。

 肌の自然な潤いのヴェールを作る皮脂の材料、良質な脂質も必要です。健康な肌の為には、5大栄養素を中心にバランスよく食べましょう。

 「くすみ肌」を感じている若い女性こそ、日々のクレンジングや食生活の改善から、くすみを防ぐ素肌力を育ててみてはいかがでしょうか。

 次回は、くすみ年齢が若年化しているイマドキ20代女性の「5大くすみリスク」と対策について紹介します。

髙瀬 聡子先生

 皮膚科医・ウォブクリニック中目黒 総院長。東京慈恵会医科大卒業後、同大学付属病院皮膚科に入局し、皮膚科診療に従事。2003年、自身のスキンケアブランド「アンプルール」を立ち上げ。07年には美容皮膚科ウォブクリニック中目黒を開設し、総院長を務める。専門は皮膚科と美容皮膚科。本来の美しさを引き出す美容医療と薄毛治療の人気が特に高い。雑誌、テレビなどでも活躍中。日本美容皮膚科学会会員、日本皮膚科学会正会員。著書に『気になるパーツのスキンケア 2週間速効メソッド』(宝島社)、『いちばんわかるスキンケアの教科書 健康な肌のための新常識』(講談社)がある。



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