印象に残る透明美肌を手に入れたい 教えて先生! 正しい「くすみ対策」

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≪くすみケア③ 血行不良対策≫

 酸素や栄養が肌に届きにくい、老廃物がたまる、ターンオーバーがうまくいかない、メラニン排せつ作用が低下する、といったことにつながるのが血行不良。この状態が続くと、肌のキメが悪化し透明感がダウンします。

 血行不良の原因は、体を冷やす、ストレスを抱え込む、運動不足や不規則な生活習慣などさまざまです。マッサージや運動、お風呂で身体を温めるといったことを積極的に行って、血行改善に努めましょう。血行を促す作用のあるサプリや美顔器もあります。

 マッサージは血行不良改善に効果的な手段ですが、自分の手指で行うと、つい力が入りがちです。ローラー式美容器なら、強くこする心配がありません。


≪くすみケア④ ターンオーバーの乱れ対策≫

 肌のターンオーバーが滞ると、キメが乱れたりくすんだりしてしまいます。スムースなターンオーバーのために大事なのが、「血行を良くすること」「十分な睡眠」「不要な角質を取り除くこと」です。

 肌の修復は、睡眠中に行われます。できるだけ、肌のゴールデンタイム(夜10時~深夜2時)には眠りについて、最低でも6時間は眠るようにしましょう。寝る直前のスマホは、ブルーライトにより睡眠の質を低下させるといわれ、眠りにつききにくくなってしまうので控えて下さい。

 また、ピーリングやふき取り化粧水などで古い角質を取り除くことも効果的です。美容皮膚科での施術はもちろん、家庭で使えるピーリング化粧品も市販されています。ただし、角質ケアで洗顔をした後に、肌がつっぱったりかさついたりしたときは、角質細胞間脂質を取りすぎて肌のバリアが弱まり、肌荒れを起こすこともあります。クレンジングや洗顔は「肌を守りながら汚れをおとす」ことを念頭に、肌に負担をかけずに優しく行いましょう。

 きれいになるためには、スキンケアの正しい知識と実践、健やかな生活習慣が欠かせません!ぜひ、今日から正しいくすみケアを実践して、肌の透明感を改善・維持してみてください。

慶田 朋子(けいだ ともこ)先生

 医学博士。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。日本レーザー医学会認定レーザー専門医。東京女子医科大学医学部卒業、同皮膚科学教室に入局。聖母病院皮膚科などの勤務を経て、2006年に有楽町西武ケイスキンクリニック、11年に銀座ケイスキンクリニックを開設する。最新の医療機器と注入治療をオーダーメイドで組み合わせ、「切らないハッピーリバースエイジング」を叶える美容皮膚科医として厚い信頼を得ている。皮膚の働きや美肌に役立つスキンケア、生活習慣などのわかりやすい解説が人気で、テレビ、雑誌、ウェブなどでも活躍中。著書『365日のスキンケア』(池田書店)が好評。



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