忙しい日々の中、甘い物を口にするとほんの少しほっとして、疲れが取れた気分になりますね。また、お菓子には懐かしい味が詰まっていることも。それは他の国でも同じことです。7月、渋谷区神宮前にオープンした「Binowa Café」では、日本人にはあまりなじみのない中央・南アジアや東欧、中東などの素朴な郷土菓子を味わえます。
大きな飴のような形でサクッとした食感のお菓子は、インドの「ベサン ラドゥ」。ヒンドゥー教の宗教行事やお祝い事に欠かせないアイテムで、ギー(発酵バターを煮詰めた乳脂肪分)とひよこ豆の粉を甘く炊き、カルダモンやカシューナッツ、レーズンを混ぜ、丸めて冷やしたものです。
餃子の形をしたお菓子は、アゼルバイジャンの「シェチェルブラ」。クルミやヘーゼルナッツで作った具を、あっさりとした生地で包みオーブンへ。店の隅にキッチンがあり、スタッフが生地に具を入れ形成しオーブンで焼いているところを見ることもできます。

スイスの郷土菓子 バーズラーレッカリーはスパイスとナッツ、柑橘類のピールを混ぜて焼いたお菓子(左)インドの郷土菓子 ベーサンラドゥは祝い事に欠かせない(右)

フランスの郷土菓子 ガトーバスク、まん中にグリオットチェリーのジャムが挟まれています

シェチェルブラを作っているスタッフ
ここでのお菓子すべては、郷土菓子研究社の代表 林周作さんが作ったものです。林さんはフランスの菓子店で働いた後、自転車でユーラシア大陸を横断しながら各国の郷土菓子を調べて回ったそうです。「フランス菓子はきれいでかしこまった形ですが、そうでないお菓子に惹かれました。日本人好みの味に変えたりせず、現地の味を再現しています」と語ります。
お菓子の種類は常時10種類ほど。7種類の定番と月替の3種類が揃っています。価格は300円から。明治通りから一歩入った静かな場所にあるため、ゆったりとした気分でティータイムを楽しむことができます。持ち帰りも可能です。
Binowa Café
渋谷区神宮前6-24-2芳村ビル2階
営業日時 水~日(定休日、月・火) 午後2時~午後9時
電話 03-6450-5369