メークのたびに、フェイスブラシやチークブラシを使い分ける手間がなくなり、メークテクニックがない人でも、ふんわりとした均一な仕上がりにできるブラシ「スライドパウダーブラシ」(2000円)がこのほど、キッチン用品や美容用品などを販売する「貝印」から発売されました。
スライドパウダーブラシは、本体部分の鋲(びょう)をスライドさせることで毛の長さを3段階に調節することが可能。鋲を一番上にスライドすると、3段階の長さのうち一番長く毛先が出て、ふんわりと広がった毛で、頬や額などに薄く均一にフェイスパウダーをのせられます。ほんのりとチークをのせ自然な感じに仕上げたいときも、この長さが適当です。
チークを少し濃いめにする、あるいは艶肌を演出するためにパウダーファンデーションを塗る、陰影を付けるハイライトを入れたいときは、鋲を一番下にスライドさせ、短い毛先に。毛先が短いと毛束がまとまっているため、ポイントメークにオススメです。
鋲を真ん中にスライドすると、毛は一般的なフェイスパウダー用ブラシと同じくらいの長さに。誰にでも使いやすく、重ねづけで仕上がりを調整したいときに適しています。
このブラシの毛の部分は、粉含みがよく、適度なコシがあるPBT毛(ポリ・プチレン・テレフタレート)と呼ばれる素材で作られており、天然毛に変わるものとして注目されています。水洗いもでき水切れも良く、常に清潔な状態に保てます。
ブラシの毛先の形状は、斜めにカットされているタイプと丸くなっているタイプの2種類です。また、キャップ付きなので携帯しやすく、化粧ポーチを汚すこともありません。
東京都内で先日、ヘア&メークアップアーチストの小田切ヒロさんが、スライドパウダーブラシを使い、メークテクニックを披露。一番長い毛先でフェイスパウダーをつけるときはブラシで磨くイメージで使う、短い毛先を使って目の下やこめかみにハイライトを点で入れる、中間の長さの毛で顔回りに陰影を入れるなど、このブラシの使い分けの他、口紅を塗るときにリップブラシでなくアイシャドウブラシを使う方法など、セミマット肌を作るときのコツを伝授してくれました。
貝印ではこの他、春夏に向け、化粧ツールで日頃女性が使いにくいと感じていた部分に注目して開発した商品を発売。女性のデリケートな爪のために、刃の形状をアーチ型にした「アーチツメキリ」(800円)やブラシの回転スピードや洗浄レベルをその日の肌の調子に合わせて調節できる「電動洗顔ブラシ」(2600円、2200円)など7アイテムを手に入れることができます。

[アーチツメキリ」。爪切りの刃の部分がアーチ型なので女性の爪にフィットしやすく使いやすい
季節の変わり目で肌が敏感になりがちなこの時期。お手頃価格の化粧ツールで肌をいたわりつつ、春らしいメークを楽しみましょう。