一杯だけ飲みたいときには
街を散策していたら、あっという間に夕暮れどき。冬の日は、まだまだ短い。せっかくの休日、そのまま家に帰るのも少し物足りない。そんなときは、まっすぐ帰らず軽くつまんで一杯だけ。アペリティーボを楽しもう。
江戸時代に花街として栄えていた門前仲町には、今も多くの飲み屋が軒を連ねていて、その中には気軽に立ち寄れる店もいっぱい。黄昏の参道を眺めながらカフェの軒先でビールを飲んだり、ホットワインをテイクアウトして近くの公園に行くのもいい。素敵な店に遭遇して、一杯だけのつもりが、ついつい飲み過ぎてしまったり…。
ほろ酔い気分で帰り道。からだは、ポカポカ。空気は寒いけれど澄んでいて気持ちがいい。「なんだか今年もいい年になりそうだ」と、きっと思えるはず。
ナイスアイディア
7席の店内にあふれんばかりのアイディア静岡おでん
昨年7月、昔ながらの飲み屋横丁「辰巳新道」に開店した創作おでん屋。ベースは静岡おでん。けれどそこには店主の創意工夫がたっぷりつまっている。築地から仕入れた「メカジキ」のおでんをぜひ一度味わってみて。お酒は他店ではめったに見かけない、こだわりの日本酒や焼酎を。店が小さいからこそ、相席になった人との出会いも楽しめる一軒。
NICE IDEA
TEL:090-9952-9924
[営]18:00〜24:00(L.O.23:00)
[休]日・祝
宮澤商店
読書をしながら、野沢菜とクラフトビール
読書をしに訪れる人もいるほど、ゆったりとした時間が流れるビアバー。店主の地元、長野県から仕入れた国産のクラフトビールに、シャキシャキとした食感がクセになる自家製の野沢菜漬など、メニューには信州への郷土愛があふれる。ソーセージやベーコンステーキなど、ビール好きにはたまらない肴も魅力のひとつ。
MIYAZAWA SHOUTEN
TEL:03-6458-8707
[営]平日 1 6:00〜23:30(L.O.22:30) 土・日・祝 1 4:00〜22:00
[休]月・火
マレーゴ
スパイスとフルーツが香る、大鍋のホットワイン
海小屋をイメージした造りのカジュアルなバー。夏はフローズンビール、冬はホットワインと季節によってメニューはさまざま。年末年始で1000杯も売れるというホットワインは、パインや黒こしょうをはじめとした独自の14素材のブレンドでつくられていて、テイクアウトもできる。週末は軒先で販売しているので、ホットワイン片手に街歩きしても。
MAREEGO
TEL:03-3643-4096
[営]14:00〜24:00
[休]無
モンズカフェ
老若男女が集まる、参道の開放的なカフェ
老舗の甘酒屋さんの跡地にできた深川不動堂の参道にあるカフェ。本格的なエスプレッソやブラウニーをはじめとしたカフェメニューに加え、国内のブリュワリー「コエド」のビールも味わえる。金曜の夜はバー営業もしているので、存分にお酒が楽しめそう。昼と夜で表情が違うのも、また魅力のひとつ。参道に面したベンチ席で、街の余韻にひたってみよう。
MONZ CAFE
TEL:03-6873-0835
[営]月~木8:00~19:00 金8:00~21:30(L.O.21:00) 土・日・祝9:00~18:00
[休]不定休
くし承
サクサク串かつと、魅惑のハイボール
大きな具材の串かつと豊富なお酒が並ぶ串かつ屋。アボカドやお赤飯など、珍しい品が並ぶのは、お客さんの意見を反映しているからだそう。バーボン樽で寝かせた泡盛を使用した「暖ボール」は、常連の泡盛マイスターのお客さんが太鼓判を押した逸品。ちなみに、ソースは個別に用意されるので、二度漬けもOK。
KUSHI-SHO
☎03-5809-9773
[営]17:00〜23:00
[休]日
折原商店
子どもも集まる酒屋で、銘酒を飲みくらべ
ずらっと全国のお酒がそろう、酒屋さん。ベーゴマ大会が開催されるなど、地元の人でにぎわうこの店では、店内全てのお酒が有料で試飲できる。おでんや吟醸酒粕漬のクリームチーズなどのつまみをはじめ、子どもたちも買いに訪れる駄菓子など、おつまみも豊富。お酒が好きな方へのプレゼント探しにも重宝しそう。
ORIHARA SHOUTEN
TEL:03-5639-9447
[営]10:30~22:00
[休]無休