アンスティチュ・フランセをあとにし、のんびり神楽坂散歩のスタート。神楽坂下から上っていけば、さまざまなランドマークが見られる。ときどき脇道にそれてみるのも忘れずに。
マイ映画館を持つという贅沢「飯田橋ギンレイホール」
映画を見るということが、イベントではなく日常になったなら。44年続く老舗の名画座「ギンレイホール」の特徴は、年間パスポートを利用するお客さんが多いこと。1万円で1年間、何度でも足を運ぶことができる。2週間ごとに入れ替わる2本立ての映画は、洋画を中心にすべて支配人の久保田芳未さんが選んでいる。絶妙なセレクトのセンスを毎回楽しみにしているお客さんも多い。
Iidabashi Ginreihall
新宿区神楽坂2-19
TEL:03-3269-3852
[営]上映作品による
[休]無休
“神楽坂の毘沙門さま”にごあいさつ「毘沙門天 善國寺」
神楽坂をしばらく上ると見えてくる朱塗りの門は「毘沙門天 善國寺」。七福神の一人としてもおなじみの毘沙門天は、古来、インドで信仰されてきた財宝の神様だ。「毘沙門天 善國寺」の創立は1595年(文禄4年)。以降、400年以上にわたり“ 神楽坂の毘沙門さま”として人々の信仰を集めてきた。毘沙門天は「多聞天」とも呼ばれており、人々のお願いをたくさん聞いてくれるのだそう。神楽坂へ行ったらぜひ参拝していこう。
Bishamonten Zenkokuji
新宿区神楽坂5-36
TEL:03-3269-0641
[電話受付]9:00〜18:00
http://www.kagurazaka-bishamonten.com
神楽坂は小径がいい
神楽坂にはたくさんの小径があり、そのどれもが雰囲気抜群。散歩の途中で脇道にそれ、路地裏を歩いてみよう。
青空に映えるスタイリッシュな神社「牛込総鎮守 赤城神社」
大鳥居をくぐると、青空とのコントラストが美しいモダンな拝殿が待っている。併設されたマンションでは、住民が、ペコリと神様に一礼してエントランスを入って行く。この珍しい形が実現したのは、赤城神社再生プロジェクトによるもの。牛込の総鎮守として700年以上もの間信仰を集めてきた「赤城神社」は、スタイリッシュに生まれ変わった今も変わらず、近隣の住民たち、そして神楽坂を訪れる人たちを見守っている。
Akagi Jinja
新宿区赤城元町1-10
TEL:03-3260-5071
[社務所]9:00〜17:00
http://www.akagi-jinja.jp
坂の上に現れる神楽坂のランドマーク「ラカグ」
坂を上りきって一息つきたいときは、ラカグへ。もとは新潮社の倉庫だった建物をリノベーションしてつくられた施設は、無駄のないデザインがクール。しかし、中は驚くほど居心地のいい空間が広がっている。扱っているのは、ファッション、家具、雑貨、書籍。どれもキュレーターと呼ばれる各部門のスペシャリストが選んだ上質なものばかり。1Fのカフェは、昨年リニューアルし、京都の老舗喫茶「マドラグ」の東京一号店に。名店の味をぜひ。
LA KAGU
新宿区矢来町67
TEL:03-5227-6977(ショップ)
TEL:03-5579-2130(カフェ)
[営]ショップ11:00〜20:30、カフェ11:00〜20:30(L.O.20:00)
[休]不定休
http://www.lakagu.com
気軽に味わえる本格コーヒー「スイング バイ コーヒー」
昨年12月にオープンしたばかりの小さなコーヒー店。しかし、すでに周辺では評判になっているよう。なんといってもハンドドリップのスペシャルティコーヒーがお手頃な価格で飲める。しかも、常時10種以上。日替わりで冒険したり、お気に入りをリピートしたり、それぞれの楽しみ方ができるのがうれしい。カウンターに並ぶパンや焼き菓子は、オーナー・成田雄太さんの奥様がつくっているものでこちらも大好評。
swing by coffee
新宿区天神町78 小野沢マンション 1F
TEL:03-6280-8963
[営]10:00〜19:00
[休]火・水
http://swingbycoffee.jp