「いか文庫」支社スタッフの推薦作品②[マンガを読まなイカ]

カルチャー,

「いか文庫」支社スタッフ4名が推薦するマンガを、「子育て」「映画」「日常」「海外生活」という4つのテーマごとに紹介。

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親子3人「ニッポンの休日」を満喫する

「今日はどんな日曜日にしようか?」と親子3人は毎週考える。ある日は朝食を一緒につくり、ある日は掃除をしてカレーを食べ、ある日は買い物に出かけ、ある日はそうめんをすする。休日の過ごし方も三者三様違うからこそ、何げないことが互いに新鮮で、3人はいつのまにか「最高の日曜日」を楽しんでいる。日本の季節や風習、家族で過ごす休日の愛おしさをあらためて教えてくれます。

metro213_sp02_manga_03.jpg​『ハヴ・ア・グレイト・サンデー』
著:オノ・ナツメ 講談社 570円
NYから単身東京に戻ってきた小説家。そこに、日本に暮らす息子のマックスと娘婿のヤスが毎週日曜日に訪ねてくるようになり…。

 

人生は、たくさんの「今日」でできている

電車で隣に座った人たちの会話にモヤッとしたり、タクシーの運転手さんとの会話に心がなごんだり、亡くなった父のことを思い出して胸がいっぱいになったり…。日々のなかでの小さな幸せや悲しみや出来事の一コマを、なかったことにせずにすくい上げて「今日の人生」として残すことが、こんなにも前に進む力になるなんて。どんな日でも「わたしの今日の人生」を積み重ねていこうと思える一冊です。

metro213_sp02_manga_04.jpg​『今日の人生』
著:益田ミリ ミシマ社 1500円
なんてことない日から、大事なことに気づく日まで、ミリさん自身の「今日の人生」を気づきや思いを含めてこまやかに描いた漫画。



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関西支社勤務。大阪出身、大阪・山陰育ち。リアル本屋でも書店員として奮闘中。好きな食べ物は焼きうどんと梨。ほとんど指せないけど、将棋を観たり読んだりするのが大好きな「観る将」「読む将」。
twitter:@morimor67586399


 

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美しき異世界の暮らしを見てみませんか?

なんといっても細部までていねいに描かれた絵が美しい! 一瞬でその世界に引き込まれます。昨年、大英博物館で行われたMANGA展に行った際には、必死に模写をしている外国人の女の子を見かけたほど、外国人にも人気の作品です。民族を研究するイギリス人学者が登場したり、一組の夫婦だけでなく他民族の生活の話も盛り込まれているので、自分も一緒に旅をしている感覚が味わえるのも◎

metro213_sp02_manga_08.jpg​​​『乙嫁語り』
著:森薫 KADOKAWA 620円
19世紀の中央アジア、ある村に嫁いだ女性と、8歳年下のまだ幼なげな夫の新婚生活を中心に、独特の文化や風習が描かれます。


文化、宗教の壁を超えた友情物語

日本とはまるで異なる文化、宗教観を持つイスラム教徒との暮らしに初めは戸惑いつつも、互いの価値観を尊重し合いながら、ルームシェアを楽しむ様子に共感します。私自身、このマンガから彼らを理解するきっかけをもらい、語学学校のシリア人のクラスメイトに「ヒジャブを脱いだ姿の写真を見せて?」の一言が言えて、そこから仲良くなることができました。私にとって大切な作品です。

metro213_sp02_manga_09.jpg​​『サトコとナダ』
著:ユペチカ、監修:西森マリー 講談社 640円
留学先のアメリカで、日本人サトコが出会ったサウジアラビア人、ナダ。生い立ちが全く異なる2人が大親友になるまでを描いた作品。
 

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ロンドン支社勤務。山形出身、ロンドン在住。店主の実の妹。かつて高級アパレルブランドで接客業をしていただけあって、おしゃれ大好き。店主の専属スタイリストでもある。

 



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