ベッキー役の LiLiCoに インタビュー! ミュージカル 「ウェイトレス」日本初上陸!

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 ブロードウェイミュージカル「ウェイトレス」の日本版が、3月9日より上演!本作がミュージカル初出演となるベッキー役のLiLiCoに、作品の魅力を聞いた。

 

悩みを笑い飛ばすユーモアが明日を生きる元気と勇気をくれる

 アメリカ映画「ウェイトレス〜おいしい人生のつくり方」をもとに製作された、ブロードウェイミュージカル「ウェイトレス」の日本版がまもなく上演される。タレント、俳優、歌手など多彩な顔を持つLiLiCoは、本作で主人公の同僚ウェイトレスであるベッキーを演じる。ミュージカルは、初出演。

 「子どもの頃から、50歳になったらミュージカルをやりたいと言い続けてきました。そして、ちょうど昨年50歳。タイミングよく声をかけていただけました。まさかブロードウェイ発のミュージカル作品に出演できるとは、夢にも思いませんでした。主演の高畑充希さんをはじめ、経験豊かなキャストの方々とともに舞台に立てることを、とても光栄に思っています」

 夢が叶い、人生が大きく動き出す。そんな躍動感をいま感じている、と彼女は語ってくれた。舞台へかける思いは強い。

 「劇中は、聞けば誰もがハッピーになる名曲ぞろい。1曲のなかでメロディラインがどんどん変化していき、歌っていてすごく気持ちがいいんです」

 その歌を届けるために、彼女は声帯の手術も受けたという。

 物語の舞台は、アメリカ南部の田舎町にあるパイが絶品のレストラン。そこで働く、主人公のパイづくり名人ジェナ、シャイなドーン姉御肌のベッキーという3人のウェイトレスを中心にストーリーが展開していく。それぞれが、軽くない悩みを抱えながら、けれど暗くならず、前向きに生きている。

 「3人とも、悩みを笑い飛ばしながら、自分の人生として飲み込み、噛み砕いて、どうしたらよい方向に向かうかを、ちゃんと考えている。そこが、すごくステキだなと思います」

 LiLiCoの演じるベッキーは、ずけずけとものを言うけれど、あたたかくて憎めない人柄。

 「つらいことがあっても明るく振る舞い、自分を自分で元気づけるところがあって、そうした部分はすごく共感できます」

 ベッキーだけではなく、登場人物それぞれが魅力的で、共感できるところがたくさんあるという。

 「私も、周囲から期待される"LiLiCo"と、本来の自分とのあいだにギャップを感じて悩むことがありました。でも、今回ベッキーを演じることで、もっとのびのびと、本来の自分を出していいんだ、と勇気をもらっているような気がしています。どんな人生もまるごと包み込んでくれるユーモアと、ハッピーなエネルギーにあふれた作品です。舞台を見て『人生って、そんなに悪いものじゃないな』と、元気になって帰っていただけたらいいなと思っています」

 

PROFILE

LiLiCo
1970年11月16日、スウェーデン・ストックホルム生まれ。18歳で歌手を目指して来日。TBS「王様のブランチ」に映画コメンテーターとして出演。タレント、俳優、歌手、翻訳家などとして、さまざまなメディアで幅広く活躍中。2018年「私のホストちゃんREBORN〜絶唱!大阪ミナミ編〜」で舞台デビュー


ミュージカル「ウェイトレス」

ブロードウェイ初演は2016年3月。脚本や作曲、演出や振付などの主要スタッフはすべて女性クリエイターが担当して注目を集めた。

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WAITRESS US Touring productions photo by Daniel Lippitt

 

- STORY -

悩める現代女性を応援するコメディ・ミュージカル

 アメリカ南部の田舎町。そこにとびきりのパイを出すと評判のレストランがある。ウェイトレスのジェナ(高畑充希)はダメ男の夫・アール(渡辺大輔)の束縛でつらい生活から現実逃避するかのように、自分の頭にひらめくパイをつくり続ける。そんなある日、アールの子を妊娠していることに気づく。訪れた産婦人科の若いポマター医師(宮野真守)に、「妊娠はうれしくないけど産む」と正直に身の上を打ち明ける。
 ジェナのウェイトレス仲間も、それぞれ自分のことで悩む日々。ドーン(宮澤エマ)は、オタクの自分を受け入れてくれる男性がこの世にいるのかと恋愛に臆病だが、出会いを求め投稿したプロフィール欄にオギー(おばたのお兄さん)からメッセージが届き困惑する。また、姉御肌のベッキー(Wキャスト:LiLiCo/浦嶋りんこ)は、料理人のカル(勝矢)と毎日のように言い争っている。ベッキーは病気の夫の看病と仕事を両立しているのだった。
 ある日、店のオーナーのジョー(佐藤正宏)が、ジェナに「全国パイづくりコンテストに出場し、賞金を稼いだらどうか?」と提案する。その言葉をきっかけに、ジェナは優勝して賞金を獲得できたら、アールと別れようと強く決心する。
 診察を受け、身の上話を語るうちに、ポマター医師に惹かれはじめるジェナ。ポマター医師もまた、ジェナへの想いを抑えられず、2人はお互いが既婚者と知りながら、一線を越えてしまうのだった。
 そして、ジェナの出産の日は、刻一刻と近づいていく......。


Info
会期:3月9日(火)〜30日(火)
会場:日生劇場
料金:S席1万4000円、A席9000円、B席4500円

チケット販売中。詳しくは公式WEB サイトへ。
https://www.tohostage.com/waitress



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