街に暮らす人たちの絆を感じられる「代々木上原」①[代々木上原からSTAY LOCAL]

グルメ, おでかけ

街に暮らす人たちの絆を感じられる「代々木上原」

私がこの街を選ぶ理由

下町の雰囲気と、閑静な住宅街。グルメもファッションも充実し、さまざまな文化が交わって、近年ますます洗練された雰囲気となっている、代々木上原。この地にレストラン「フルール・ド・エテ」をかまえるオーナーシェフの庄司夏子さんに、この街の魅力を聞いた。

metro217_sp1_02.jpg

暮らしを豊かにするもので、満ちている街

 住所非公開・完全予約制のレストラン「フルール・ド・エテ」。オーナーシェフを務めるのは、庄司夏子さん。有名レストランで修業を積み、2014年に代々木公園駅近くに店をオープンし、2019年12月に現在の代々木上原に移転した。

 「店の場所は、都心部からのアクセスのよさと、当店のケーキを楽しんでくださる客層を意識して決めました。開店して気づいたのは、この街では、お客様と店との距離も、人と人との距離もとても近いということ。このあたりにあるお店は、常連のお客様で埋まることも日常的にあるんです。店のスタッフがお客様の名前を覚えていたりもして。人と人とが、深い絆で結ばれている気がしています」

 外出自粛を余儀なくされている期間にも、ここ代々木上原には、特別な何かを感じていたという。

 「飲食業界は大変なときですが、このエリアのお店は、しっかりとサバイブしているお店ばかり。街ゆく人もみんな笑顔で、元気なんです。こんなときだからこそ、地域の人たち同士が支え合っているんだと思います」

 日々店の厨房に立ち、芸術的な料理を生み出している彼女。出かける間も惜しいほど忙しい日々を送っているというが、プライベートでこの街に出かけるときは、どんなときなのだろう。

 「リサーチのために飲食店に行くことが多いですね。テイクアウトやデリバリーで、スタッフと一緒に店で食べることもあります。よく利用しているのは、『ミ・チョリパン』。感度の高い人が多いこの街には、敷居が高そうなお店も多いのですが、実際に入ってみるとアットホームな雰囲気のところばかり。私の店の近くにある『鮨武』さんも、高級なお寿司屋さんですが、大将はとっても気さくですしね。あとは、特別なときに行きたい『sio』のようなレストランもある。この街には花屋さんが多いことも、暮らす人の豊かさを表しています。住むのにも最高の街だと思います」

 次ページでは、インタビューに登場した庄司さん御用達の店を紹介。このエリアならではのスポットを通じて、地域の暮らしや住みやすい雰囲気を紹介したい。

metro217_sp1_03.jpg

metro217_sp1_04.jpg「 鮨武」店主と、庄司さんがいつも食べているという太巻き 2600円(テイクアウト限定)

metro217_sp1_05.jpg木を基調とした佇まいの、カウンター9席の「鮨武」

metro217_sp1_06.jpg代々木上原には、走る電車を見下ろせる歩道橋もある 

metro217_sp1_07.jpg

metro217_sp1_08.jpg庄司さんが気に入っている器が揃う「暮らしの店 黄魚」

metro217_sp1_09.jpg「ミ・チョリパン」店主の中尾さん


metro217_sp1_10.jpg

FLEURS D’ ÉTÉ

予約サイト「OMAKASE」にて受付
https://omakase.in/r/ll989546


LATEST POSTS