《自分にやさしく》国際女性デーは「自分にやさしくなれる日」[知るって、やさしい一歩!]


 ちょっと調子が悪いとき、心が疲れたときこそ、自分をいたわることを忘れずにいたい。誰もが生きやすい社会の実現に向けて、まずは自分を知り、自分にやさしくする方法を見つけることから。そのためのヒントを、この特集から見つけてみよう。


KEY SESSION

国際女性デーは
「自分にやさしくなれる日」

高尾美穂先生と神崎恵さんと考える、ココロとカラダとキャリアと未来
 女性が活躍できる社会へと変わってきている一方、自分をケアするための時間を確保できている女性はどれくらいいるだろう?高尾先生と神崎さんの話から、女性が自分を大切にできる社会であるために心がけたいことについて考えてみた。

写真右)
産婦人科医
高尾美穂先生
医学博士、産婦人科専門医。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。東京慈恵会医科大学大学院修了後、同大学附属病院産婦人科助教などを経て、現在は医師の傍ら、女性の健康やセルフケアにまつわる発信を行う。

写真左)
美容家
神崎 恵さん
1975年生まれ。美容家として多くの雑誌で連載をもち、イベントの出演やコスメブランドのアドバイザーなど多岐にわたって活躍。3児の息子を持つ母親の顔も。著書に『一生ものの基礎知識 美容の教科書』(講談社)。


我慢やあきらめを減らすために、
女性の選択肢を増やしていきたい

 このセッションでは、高尾美穂先生と神崎恵さんが、「自分を知ること」や「ご自愛」をテーマに語りあった。高尾先生は、自分を知る方法として2つのポイントを挙げる。「ひとつは健康診断のように客観的な判断をもとに、知ること。もうひとつは、おりものの変化や生理周期などを観察して、感覚として知ることです。病気は早期発見すれば適切な治療を早い段階で受けられて、そのほかの変化も日々の心がけで改善の可能性があります。さまざまな角度から自分を観察してみると、そのとき自分のカラダが求めているケアをすることができます」。

 神崎さんは、自分を知るためにあることを取り入れたという。「30代後半で生理周期が変わったことを機に、アプリで生理日を管理したり、手帳にその日の目覚めや気分などを記録したりするようになりました。すると、その記録とホルモンの移り変わりがリンクしていることがわかって。メンタルの調子が崩れてもホルモンバランスの影響だと納得できて、楽になれたんです」。不安の源は「知らない」こと。だからこそ、自分の状態を把握することが、不調や不安を払拭することにつながるのだ。

 「女性が、女性であるがゆえに我慢をしたりあきらめたりしてきたことを、できる限り減らしていきたい」と話す神崎さん。高尾先生は、社会の前向きな変化を挙げながら次のように話す。

 「現代は情報が増えて技術が進歩したことで、生活の中でも医学的にも、ケアの選択肢が増えてきました。ときには上手にテクノロジーを活用しながら、自分が調子よくあるための最善の選択と行動を、みなさんにしていただきたいですね」

 ほかにも、神崎さんの出産経験から考える産後ケアや、まわりのサポートの大切さについても話し合った。このセッションを、ぜひ自身を見つめ直すきっかけへとつなげてほしい。

アーカイブ視聴はこちらから
https://www.sankei.com/special/femcareproject/event/2024-mar/


ジャケット、ワンピース(カオス/カオス丸の内 Tel. 03-6259-1394)
その他・スタイリスト私物(神崎さん着用)


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