阿佐ヶ谷神明宮/羽田神社/三島神社[東京年末詣]

おでかけ

あらゆる「難」を祓い「厄」を断ち切る!
阿佐ヶ谷神明宮

八難除のご祈祷で幸先よく新年を迎えよう。

 約3000坪の明るく広々とした境内を、風が静かに渡っていく。豊かに葉を茂らせる木々の上では、鳥たちがさえずっている。東京にいることを忘れてしまうような、阿佐ヶ谷神明宮の清々しい空間。日本の最高神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀る阿佐ヶ谷神明宮は、「八難除(はちなんよけ)」と呼ばれる、日本で唯一のご祈祷を行っている神社でもある。

 耳慣れない「八難除」とは一体どんなものなのか? 「八百万(やおよろず)」という言葉もあるように、日本では「八」という数字に「非常にたくさん」とか「数多い」といった意味を持たせることがある。「八難除」も同様で「8つの難」ということではなく、「あらゆる難」を祓うというものだ。たとえば厄年や八方塞がりの年回りに、良くないといわれる方角に引っ越しをしてしまったときや、人間関係のトラブルに悩んでいるときなど、さまざまな難や厄を断ち切りたい、心機一転したいと思っている人にオススメだ。年末にお参りに行くならば、「幸先よく新年を迎えられますように」という願いを込めて、ご祈祷を受けるのもいいかもしれない。

 そして、阿佐ヶ谷神明宮で有名なのが「神(かん)むすび」というレースブレスレット型のお守りだ。従来のお守りよりも、気軽に身につけられるようにと神社が考案。ブレスレットとして、バッグチャームやストラップにするなど、アクセサリー感覚で身につけられることで女性からの人気が高い。桜や紫陽花、七夕や月見などの四季折々のモチーフも季節によってモデルチェンジされる。ピンク、赤、青、黄色など、色とりどりの刺しゅう編みが美しく、大人買いしたくなるはず。

 ともすると、うっかり見過ごしてしまいそうなところに、じつは天神様(菅原道真公)も祀られている。五角形の珍しい形をした鳥居が目印。五角形の鳥居は阿佐ヶ谷神明宮にしかなく、「五角(ごかく)=合格(ごうかく)」を通るという意が込められているそう。入試や資格試験などを受ける方がいたら、こちらもオススメだ。

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阿佐ヶ谷神明宮の本殿には御祭神である天照大御神、左右の摂社には、右に月読命(つくよみのみこと)、左に須佐之男命(すさのおのみこと)を祀る。天照大御神には太陽、月読命には月、須佐之男命には海をあしらっている。

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巫女さんが一体ずつ真心を込め、最後の縫製作業をしてお包みする「神むすび」1体1200円。

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美濃和紙と優美な刺しゅうを重ね合わせたオリジナルの御朱印符。新年(1月1日以降)には、干支の白へびの御朱印符も登場する。左/干支「白へび」(新年用)1000円、右/「宝船」(新年用)1200円

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リンゴを素材に使った、環境に優しい「アップルレザー」の御朱印帳入れ 各2000円。

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ASAGAYA SHINMEIGU

杉並区阿佐谷北1-25-5
Tel. 03-3330-4824(9:00〜17:00)
https://shinmeiguu.com


「空旅」も「人生の旅」も安全に!
羽田神社

旅する人を守る神社で、人生の飛躍を祈願しよう。

 年始には、大手航空会社がオフィシャルで参拝にやってくるという羽田神社。日本の空の入り口である羽田空港の氏神様で、「航空安全」を祈願し、旅する人の安全を守る神社として人気がある。いまでは北海道から沖縄まで、全国の航空関連事業に携わる人たちや、航空業界の仕事に就きたい人たちの参拝が絶えない。また、「飛行機で遠方へ行くのでお守りを受けに」と、言って、空の旅の安全を祈願しに来る人もいる。

 ご利益はそれだけではない。「須佐之男命(すさのおのみこと)」と「稲田姫命(いなだひめのみこと)」という夫婦の神様を御祭神として祀っているため、「縁結び」や「勝負事」に神徳があるという。結婚や就職といった人生の節目の折にも、きっと力を貸してくれるはず。また、江戸時代の文久元年(1861年)、疱瘡(天然痘)が蔓延すると、13代将軍・徳川家定が病気平癒祈願に参詣し治癒した故事により、多くの参拝者が祈願に訪れたという。いまも病気平癒の祈願に訪れる人は多い。

 本殿の左手には、その昔「富士山詣」に憧れた人たちによってつくられた「羽田富士」がある。いまはビルが建ち並び、直接見ることはできないが、そこからは真っすぐに富士山と向き合うことができ、「美」「健脚・健康」という富士山詣と同じご利益があるという。来たる年に向け、健康を祈り、良縁を祈り、人生という旅で大きく飛躍できるよう、羽田神社での年末詣を堪能してみてはいかがだろうか。

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大田区文化財に指定されている「羽田富士」。女性が憧れる美の女神「木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)」が鎮座する。

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羽田神社ならではの「航空安全」のお守り 800円。客室乗務員の方が肌身離さず持ち歩けるようにと、小さめサイズなのが特徴。

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HANEDA JINJA

大田区本羽田3-9-12
Tel. 03-3741-0023(9:00〜17:00)
https://www.hanedajinja.com


試験も売り上げも運気も落ちない?!
三島神社

神様との距離が近い!?再生を目指す社で参拝。

 下谷に鎮座する三島神社では、老朽化した神社を存続させるために、マンションと併設する社殿を建設中だ。河野宮司はいま、神社存続の熱い思いを胸に、大きな試みに挑んでいる。

 そんな三島神社には、境内に落ちた雷を神主が井戸に封じ込め、「二度とこの地に落ちません」と約束をさせて以来、雷が落ちなくなったという伝説の井戸がある。いまも地下深くで清らかな水が流れていて、その力が込められたお守りが有名だ。その名も「不落(落ちない)守」。試験に落ちない、売り上げが落ちない、テンションが落ちない、運気が落ちないなどなど、とにかく「落ちない」ご利益があると人気だ。

 御祭神は、山の神である大山祇命(おおやまつみのみこと)、長女の磐長姫命(いわながひめのみこと)、次女の木花開耶姫命(このはなのさくやひめのみこと)。磐長姫命は仕事の縁を結び、永遠に栄え続ける「弥栄(いやさか)」の力を授けてくれる。木花開耶姫命は美しい女神で、恋愛や結婚の縁を結ぶ。

 通常、神様は私たちが手を合わせる拝殿のさらに奥にいるが、今回の工事により御神霊(おみたま)が仮殿に安置され、なんと、神様までの距離はわずか数十センチ。目の前で願いごとを伝えられる機会でもある。

 一年の感謝と、来年への誓いを胸に、神様に手を合わせる年末詣。「三島神社の弥栄を願い、皆様と一緒に頑張ります」と話す宮司は、明るい笑顔で神社の未来を切り拓く。社殿の完成は、令和8年夏の予定だ。

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現在、神霊を安置している仮社殿と、笑顔で参拝者を迎える河野正枝宮司。

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「不落(落ちない)守」1000円

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社務所では通常通り美しい御朱印も授与している。1000円


MISHIMA JINJA

台東区下谷3-7-5
Tel. 03-3873-0172
https://www.mishimajinjya.or.jp



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