いい音楽を聞きに[夜の東京へ]

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Music & Bar
いい音楽を聞きに

ノヴァ

キャンドルと音楽、カクテルをともに

 近年コーヒーショップやカフェ目当てに人が集まる注目エリア、池尻大橋に、音楽とともに心地いい夜を過ごせる場所が誕生した。

 2024年7月に、オープンしたカフェ「nova」は池尻大橋駅から1分足らずでたどり着ける。昼はパスタやスパイスカレー、パンケーキなどを提供するほか、18時からはバーとして営業しており、一日を通して音楽のある時間が楽しめる。そのレコードから流れる音楽はジャンルレスにして、心に響くものが多い。音楽との出合いに期待できる一軒だ。

 バータイムの訪れとともに店内は間接照明とキャンドルへと切り替わり、ぐっと音楽が引き立つムードに。シグネチャーカクテルのメニューには、使われているお酒とイラストが描かれているので、カクテルにあまり馴染みがない人でも新たな一杯に挑戦しやすい。音楽に聴き入りながら2、3杯飲んで「エスプレッソマティーニ」へ。キリッとした苦みと甘みでリフレッシュしたら、「今日だけはもう一軒」と街に繰り出してしまうのも、いい夜の過ごし方。

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通りからガラスの引き戸を開け、店内へと足を踏み入れると、予想以上に広い空間が。店内中央、Vの字に配されたカウンター席に座ると年代物の「アルテック ヴァレンシア」のスピーカーから、やわらかな音楽が聞こえてくる。

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“東京の夜”をテーマに選んでくれた、アイズレー・ブラザーズの「Between the Sheets」を聞きながらカクテルを味わいたい。

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「エスプレッソマティーニ」(1500円)。カフェ・ファソンのコーヒー豆を使ったエスプレッソと、エスプレッソリキュール、さらにスーズの甘みが重層的な風味をつくり出す。

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NOVA

目黒区東山3-14-2 1F
[営]11:30〜25:00(日曜のみ18:00まで)
[休]月
@nova_ikejiri


エプロア
オンザワインディングパス

曲がりくねった道の先に新たな出合いの兆しアリ

 駅からすこし離れた裏道を探索しながら、お店へと向かう時間も気持ちいい季節。中目黒で愛されるレコードカフェ&ワインバー「epulor(エプロア)」の2店目として、今年6月にオープンした「epulor on the winding path」は、そんな夜にうってつけのカフェだ。

 店名に冠した on the winding path(=曲がりくねった小道)のとおり、恵比寿からも代官山からも、曲がりくねった道の途中にある。店内へ入ると、「タンノイ チェビオット」のスピーカーの手前に、まるで歩いてきた道を再現したかのようなカーブを描いたカウンターが配されている。さらにレコードが並ぶ棚の手前には、カウンターへ埋め込まれたターンテーブルがあり、音楽を味わう空間づくりのこだわりが見て取れる。

 昼も夜も同じメニューを提供するため、読書するために訪れるお客さんも少なくないという。また、店内にはその時々に合わせて選んだ写真集も並び、9月は東京都写真美術館で展示中の作家、ルイジ・ギッリのレアな一冊が。音楽にコーヒーに読書にと、思いのまま文化的な夜を過ごしてみるのもいい。

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代官山から恵比寿まで歩いていく道にある隠れ家のようなカフェ。S字にカーブしたカウンターは20席。すこし奥まった半個室のような印象の席もあれば、スピーカー前で音楽をたんと楽しめる席も。

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ドリップコーヒー(800円)は、浅煎りが山梨の寺崎COFFEE、深煎りは福岡の豆香洞コーヒーの豆を使用。ブルースの選曲が多いという理由から、アメリカ南部風のチェリーパイ(500円)。“東京の夜”には、パキスタン出身のアーティスト、アルージ・アフタブの『Night Reign』がおすすめとのこと。

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epulor 
on the winding path

渋谷区恵比寿西2-17-4 SG代官山 2F
[営]11:00〜24:00
[休]月(月曜日が祝日の場合は翌火曜日が店休)
Tel. 090-5101-0199



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