灼熱の日差しがなくなり、少しホッとする夏の夕方。今回は夕涼みにぴったりな音楽をご紹介します。
フォー・テットの『Sixteen Oceans』は、ダンスビートと水や鳥などのネイチャーサウンドが混じり合うエレクトロアルバム。夜が始まる都会の高揚感にもフィットしつつ、自然の癒やしも感じさせます。ガムランみたいで涼やかな「Romantics」や、インドの楽器ダルシマーのようなハープ音が印象的な「Insect Near Piha Beach」など、「ここはリゾート?」な気分に浸れる1枚です。
細切れな親子の会話でじんわりと幕を降ろすフォー・テットのアルバムに続けて聴いて欲しいのが、デデマウスの『sunset girls』。こちらも肉声を再構築したカットアップボーカルを使用していて、イノセントなボーカルは聴く人のノスタルジーを刺激します。宵の空に光る一番星みたいな「eastend girl」から始まり、祭り囃子や“エレクトロ音頭”と呼びたくなるようなトラックが続くザ・夏祭りアルバム。友達と門限を気にせずに遊べた、お祭りの夜のワクワク感が蘇りました。
とにかく暑かった日の黄昏時にオススメなのは、アーネスト・ラングリンの『Mod Mod Ranglin』。あのボブ・マーリーにギターを教えたジャマイカの巨匠による、陽気なカリビアンあり、裏打ちユラユラのスカあり、ムードたっぷりなトレモロギターありの、湿度さえも心地よくなっちゃう1枚です。レトロなレコードを流しながら、ベランダでモヒート片手にアペロなんて最高じゃないでしょうか。素敵な音楽とともに毎日の夕方を贅沢に過ごしましょう!
FOUR TET『Sixteen Oceans』
キエラン・ヘブデンのソロユニット。エリー・ゴールディングを起用した「Baby」から瞑想的なアンビエントまでオーガニックな感触が心地よいエレクトロアルバム

TEXT 2020
DÉ DÉ MOUSE『sunset girls』
モンゴルのホーミーを思わせるメロディカットアップがアイコニックな遠藤大介によるソロプロジェクト。台風一過の夕方に夏祭りへ向かう少女をモチーフにした2ndアルバム

ERNEST RANGLIN『Mod Mod Ranglin』
ジャマイカのギタリスト。レコーディングされた60年代当時のヒット曲や映画挿入歌をインストカバー。2016年のフジロックに来日、極上の夕方をプレゼントしてくれた
