香港映画で一時代を築いた太めのアクションスターで、80年代に日本でも「デブゴン」の愛称で人気に火が付いたサモ・ハン(65)。20年ぶりに監督を務め、主演として全盛期と遜色ないキレのあるカンフーを披露した新作「おじいちゃんはデブゴン」が、27日から新宿武蔵野館などで全国順次公開される。
カンフーの腕を買われ、かつては中国人民解放軍で要人警護を務めた66歳のディン(サモ・ハン)。今では地方の寒村で1人静かに余生を送る。最近は物忘れが目立ち、軽い認知症と診断された。ある日、自分の孫のようにかわいがっていた隣家の少女と、父親(アンディ・ラウ)がマフィアの抗争に巻き込まれ…。
久々の主演作で得意のカンフーを存分に見せたサモ・ハンは「撮影を前に改めてカンフーの特訓を積んではいない。幼い頃から修行を重ね、基本が身に付いているから、この年でもキレのある動きができたんだ」と胸を張った。