ベルギー出身のジャン=ピエールとリュックのダルデンヌ兄弟監督が手がけた新作「午後8時の訪問者」は、1人の女医の視点を通して移民問題を考えさせる人間ドラマだ。
午後8時過ぎ、女医のジェニー(アデル・エネル)が働く小さな診療所のドアベルが鳴った。すでに診療時間は過ぎており、彼女は若い研修医に「ドアを開けるな」と指示。しかし翌日、ベルを鳴らした売春婦の少女が遺体で発見され、ジェニーは衝撃を受ける…。
物語の着想について、リュック監督(63)は、「移民排斥問題について、医師の視点から描きたかった。考えた末、命を救うはずの医師が、ある人の死を阻止できず、罪滅ぼしをする、という物語に行き着いたのです」と語る。
