シンガー・ソングライター、さだまさし(65)が6日に発表するオリジナルアルバム。さまざまな幸せの形を描いた10曲が入っている。小説家としても活躍し、洗練された言葉選びは圧巻。身近なところに「幸せ」は潜んでいると気付かせてくれる。
ユーモアを交えながら今を曲に反映させる力量には恐れ入る。たとえば3曲目「ガラパゴス携帯電話の歌」。スマートフォンが世に浸透した今も従来型携帯電話(ガラケー)を使い続ける「僕」が古いものの良さを情熱的に訴えている。
ファンクラブ名誉会員を務める「東京ヤクルトスワローズ」の応援歌「つばめよつばめ」も機知に富む。試合には負けても自分だけには負けないようにと鼓舞する内容。自身を励ますつもりで書いた「情けない応援歌」という。全編を貫くひたむきな姿勢に好感が持てた。