ノーベル文学賞受賞が決まった日系英国人作家、カズオ・イシグロ(62)が日本を題材にした「バレット・トレイン(新幹線)」など2曲の作詞を担当したCDが25日、発売される。歌詞を提供したのは、英国を拠点に活動する女性ジャズ歌手、ステイシー・ケントの最新作「アイ・ノウ・アイ・ドリーム」だ。
イシグロは作詞家としても活動。ケントには2007年から歌詞を提供している。「バレット・トレイン(新幹線)」は英語の歌詞だが、イシグロが日本に寄せる愛情が感じられる内容だ。冒頭には「ご乗車、ありがとうございました」などという日本語の車内アナウンスのような音声が流れる。続いて、東京から名古屋へと高速で移動する「シンカンセン」の中で、いつまでも夜が訪れず、昔の知人ばかりが現れることに主人公が疑問を抱く様子が描かれ、幻想的な「イシグロ・ワールド」が展開する。