歌手のラピスラズリが大手メーカーからは初作となるCD「ケルティック・レターズ」(キングレコード)を出した。芸名「ラピスラズリ」は、「瑠璃」のラテン語で本名にちなむ。
静けさをたたえた高く澄んだ声。クラシック音楽に軽音楽の要素を加えた「クラシカル・クロスオーバー」と呼ばれる分野で、すでに平成23年から活動。インターネットを通じてハイレゾ(高解像度)音源で作品を配信し、“癒やしの歌姫”としてオーディオ好きを魅了してきた。
今回のCD「ケルティック・レターズ」は、「蛍の光」「庭の千草」などスコットランドやアイルランドの民謡を集めた。英国出身の祖父への思いを込めた。曽祖父と英国人女性の間に生まれた祖父は、旅行で日本に来たが戦争が始まり英国に戻れず、日本で暮らした。ピアノを弾きながら海の向こうの民謡を教えてくれた。