平成28年5月に死去した作曲家、冨田勲(享年84)の遺作となる同年11月の公演(ことぶき光演出)の映像を収めたブルーレイ。21日に発売された。晩年の最良の“パートナー”だったバーチャル・シンガー、初音ミクが伸びやかな声で冨田ワールドに引き込む。
ストーリー原案と音楽の構想の多くを残した冨田が他界する直前までスタッフと内容の打ち合わせをしていた意欲作。ロケット開発者として宇宙へ飛び立つことを夢想する科学者、コッペリウス(風間無限)と霊力を持つ少女(初音ミク)が物語を織りなす。
見どころはミクがさわやかな声で歌唱しながら生身のダンサーとパ・ド・ドゥを披露するシーン。愛らしさにくぎ付けになる。渡邊一正が指揮する東京フィルハーモニー交響楽団の演奏が歌声を引き立てる。