4日の東京でのディナーショーを皮切りにステージ復帰する歌手、中森明菜(51)が11月30日に発表したカバーアルバム。通常盤には「残酷な天使のテーゼ」「サウダージ」など10曲を収めた。明菜独特の色っぽい歌声がいつまでも耳に残る。
明菜は体調不良のため、平成22年から音楽活動を休止。26年末のNHK紅白歌合戦では中継先で歌唱したものの、ステージ復帰は控えていた。しかし、本作のパワフルな歌声からは、ステージに立つ準備が万全に整ったように感じられる。
シンガー・ソングライター、斉藤和義(50)の「やさしくなりたい」などのヒット曲を神秘的な“明菜色”に塗り替える手腕にも脱帽。低音ボイスは特に映える。唯一無二の存在感を印象付けられたが、願わくば、過去のイメージを塗り替えるような歌声も聴いてみたい。(竹)