日本大学芸術学部で映画を学ぶ学生が企画する映画祭も6回目を迎えた。今回は「宗教映画祭」と銘打って、10日から1週間、東京・渋谷のユーロスペースで15作品が上映される。
この企画は、映画学科の古賀太教授が映画ビジネスの実践として行っている授業の一環で、今年は映像表現・理論コースの3年生14人が参加。テーマの設定から作品選定、配給会社との交渉に宣伝までのすべてを学生たちが担う。特にテーマ設定は、前年までとかぶらず、しかも学生にとって切実で身近なものという条件があり、難航を極めた。
「今年の3年生は平成7年生まれが大半を占めるのですが、この年はオウム真理教の事件があったということに気づいた。そこから宗教というテーマを思いついた」と、企画を統括する木村孔紀さんは説明する。