人気少女漫画を映画化した「溺れるナイフ」が5日、全国公開される。和歌山県新宮市の豊かな自然を舞台に、互いを強く求め合う男女を描いた作品。新鋭の山戸結希監督が、自意識をむき出しにしてぶつかり合う10代男女の姿を魅力的に描き出した。
東京でモデルとして活躍していた夏芽(小松菜奈)は、家庭の事情で地方の浮雲町に越してくる。退屈な田舎町で、彼女は神主一族の跡取りで自由奔放に生きるコウ(菅田将暉)に出会い、強くひかれる…。
山戸監督はジョージ朝倉の原作を中高生の頃から愛読。「何か原作付きの映画を、と依頼を受けたとき、真っ先に挙げたのがこの作品でした」と語る。