今回のゲストは、モデルでビューティジャーナリストのSAKURAさん。自らを魅せるプロに、オーガニックを日常に取り入れたライフスタイルを紹介してもらいました。
SAKURA:はい。今夏まで10年間にわたり、女子大で非常勤講師を務めさせていただきました。モデルやビューティジャーナリストとして培った「モード論」について講義していたのですが、大学生との交流はとても刺激になりました。
小木:確かに、SAKURAさんにしかできないことですね。モデルとして活躍される中で、美容に興味を持たれたきっかけは?
SAKURA:ある雑誌でコスメコラムを書かないか、というお話をいただいたのがきっかけです。モデルとしてコスメに触れる機会も多かったので、私ならではの視点で新作のコスメについて語るのは楽しかったですね。
小木:今では美容専門誌でも連載を手がけていらっしゃいますね。SAKURAさんの視点は独創的でありながら誰もが共感してしまう。バランス感覚が絶妙です。
SAKURA:ありがとうございます!そう言っていただけると本当に嬉しい。
小木:SAKURAさんの第一印象は、とにかくハッピーな人。そしてこんなにも経験が豊富なのに、人にも物にもニュートラルに接する姿勢に衝撃を受けました。
SAKURA:裏表はありませんね(笑)。今回の取材も題材はオーガニックですが、「オーガニック、いいですよね〜」なんて言う気はありません(笑)。もちろんオーガニックは好きだけど、科学技術を駆使したハイブランドも大好き。私がコスメを選ぶうえで重要視しているのは、「心地よさ」なんです。
小木:ご自身の中に確固たる基準があるんですね。
SAKURA:そうなんです。やっぱり心地よくないと続かない。モデルとしてパリにいた頃、言葉も文化も違う中でオーディションに駆け回っていた時、オーガニックのローズウォーターと出合ったんです。感触も香りもフレッシュで、心まで癒やされる感覚がものすごく好きで…。オーガニックコスメは、幸福感を与えてくれます。
小木:オーガニックコスメの香りは気分が上がりますよね。
SAKURA:最近ではオーガニックブランドでもプレミアムラインが続々登場し、ハイブランドにも匹敵するような効果を得られるものも出てきているので、その可能性に注目しています。
小木:SAKURAさんのスタイルキープの秘訣は?
SAKURA:20代の頃はストイックに鍛えたり、食事制限もしていましたが、今は体にいいものを摂とるように心がけています。
小木:たとえば?
SAKURA:オーガニックの野菜は積極的に摂ります。やっぱりナチュラルなものって体にやさしいし、自然のエネルギーを感じる。野菜をゆでたりして、愛犬にも私と同じものを食べさせています。もちろん犬の分は調味料抜きですが(笑)。小木:贅沢なワンちゃん(笑)。
SAKURA:でも、人間も犬も食べるもので体ができますから。「食べる」という行為は「生きる」に直結しているんだと実感しています。
小木:僕も犬にスーパーフードを食べさせた経験があります(笑)。
SAKURA:そうやって新しいものへの感度を高めることはすごく大切。読者のみなさんにも、そこから本当に自分に必要なものを見極める審美眼を育ててほしいですね。
モデル・ビューティジャーナリスト SAKURAさん
パリコレクションやミラノコレクションなど、世界を舞台に活躍。現在はモデルのかたわら、ビューティジャーナリストとして「WWD ビューティ」をはじめとする数々のメディアで執筆を手がける。
http://www.beautysakura.com
MY DOG
愛犬のフレンチブルドッグ、キンちゃんとパウダー君。オーガニックの野菜を使ったヘルシーな手づくり食を心がけているのだそう
WWD BEAUTY
今夏からスタートした『WWD ビューティ』の連載。ファッションに精通するSAKURAさんならではの「モード論」について執筆している
小木充(おぎ・みつる)
伊勢丹社員として「ビューティアポセカリー」の立ち上げに参画。現在はマッシュ ビューティー ラボ副社長としてCosmeKitchenのクリエイティブディレクションを行う、仕掛け人。世界中のオーガニックブランドの日本上陸にも多く関わる