透明度抜群の美しい海でダイビングのライセンスを取得してみては?

《ONE JOURNEY》1カ月間の「セブ島留学」で気づいたこと

コラム, おでかけ

 学生時代、一番苦手な科目は英語でした。そんな私が旅行ライターになるなんて、人生何が起こるかわからないものです…。海外に行くたびに英語の必要性を痛感しながらも、その思いは日常の忙しさに掻き消され、一向に英語が上達しないまま月日が経っていきました。そんなある日、友人から聞いた「フィリピン留学」。留学費用は食費や宿泊費を入れても1カ月10万円台と安価で、気候もよく美しい海もあるセブ島は、これ以上ない魅力的な場所でした。

 授業はもちろんですが、一番勉強になったのはクラスメイトたちとの会話。日本人がほとんどいないため、会話は必然的に英語になります。はじめのころは何を話していいかわからず、聞かれたことにYESとNOで答えることしかできませんでした。しかし、徐々に耳が英語に慣れ、いつの間にか会話が成り立つようになっていたことに驚きました。これまで文法や発音が間違っていたら恥ずかしい…と英語を話すことを躊躇(ちゅうちょ)していましたが、目の前にいる友人と話をしたい一心だったのでしょう。根気強く英語で話しかけてくれた友人たちに感謝しなくてはいけません。

 セブ島はアクティビティも充実しています。船で出かけたり、ダイビングのライセンスを取得したり、休日には息抜きと称して1時間約600円のマッサージに通い、身も心もリフレッシュ。あっという間に1カ月が過ぎていきました。

 肝心の勉強の成果はというと、もちろん短期間でペラペラにはなりませんが、英語を躊躇せずに話せるようになったことは私にとって大きな進歩でした。

 よく「英語が話せないから」という理由で海外旅行に踏み出すことができないという相談を受けますが、英語が話せなくても単語やジェスチャーで案外なんとかなるものです。大切なのは、伝えようと思う気持ちと意思表示をすること。それに気付いてからは、旅行が一気に楽しくなりました。


セブ島で見つけたおみやげ

「Dried Fruit」

何といってもマンゴーがオススメ!スーパーにはズラリとドライマンゴーが並び、日本では信じられないほどの価格で購入することができる


 窪咲子(くぼ・さきこ)
 編集者・トラベルライター。出版社を退職後、1年8カ月をかけて50カ国を巡る世界一周ひとり旅へ。著書に『GIRL'S TRAVEL』(ダイヤモンド社)などがある。ドイツ人の友人が来日、満員電車に感激したこと



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