現代日本を代表する映画作家が、自作の中から上映作品を選定する東京国立近代美術館フィルムセンターの「自選シリーズ」。第5弾は、アニメーションに実写にと独自の世界観と映像表現を提示してきた押井守監督を特集、10日から22日まで、東京・京橋の同センターで12のプログラムが用意されている。
現在65歳の押井監督は東京学芸大学在学中に自主映画サークルで活動する一方、名画座に通い詰め、数多くの映画に触れる。卒業後は、竜の子プロダクションを経て、スタジオぴえろでテレビアニメを演出。昭和58年の「うる星やつら/オンリー・ユー」で劇場映画デビューを果たす。その後、フリーになり、さまざまな話題作を手掛けてきたが、中でも「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」はウォシャウスキー姉妹ら多くの映画人に影響を与え、今年はハリウッドで実写映画化された作品も公開される。